ソフトBウォーカー「どんなヒットでもうれしい」 初打席初球いきなり初ヒット&初打点

2024年02月13日 06:00

野球

ソフトBウォーカー「どんなヒットでもうれしい」 初打席初球いきなり初ヒット&初打点
シート打撃で安打を放ったソフトバンク・ウォーカー(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 初もの尽くしの快打だった。ソフトバンクは12日、主力中心のA組が今キャンプ初のシート打撃を行い、新加入のアダム・ウォーカー外野手(32)が初打席に初球を左前打し、初打点もマークした。課題の外野守備ではスローイングの不安を露呈したが、指名打者での起用を基本線としている小久保裕紀監督(52)は不問とし、攻撃陣の軸として期待を寄せた。
 新助っ人がいきなり持ち味を出した。A組で初の実戦形式となったシート打撃。ウォーカーが最初の打席で快音を響かせた。

 「実戦は久々だったけど、どんな時も、どんなヒットでもうれしいよ。初戦、1球目はより一層うれしいね」

 1死三塁を想定した場面で右腕・木村光と対戦した。初球の外寄り直球を強振。強烈な打球は左前へと転がって走者が生還した。シート打撃とはいえ、移籍後の初打席、初球に初適時打を放ち、初打点をマーク。「とにかく直球をしっかりと打ち返すこと。いい球は積極的にいこうと思っていたよ」。狙い通りの先手必勝策だった。

 中村亮と対戦した2打席目は3球三振に倒れ、渡辺佑との最終打席は遊飛で3打数1安打1打点。まだまだ調整途上で、村上打撃コーチは「うちでトップクラスの打球スピードだし、練習では丁寧にセンター方向に打つ。試合での対応が楽しみなナイスガイ」と期待を寄せた。

 巨人で来日1年目の22年に23本塁打をマークした長距離砲。昨季右打ちの大砲不足に悩まされ、外国人選手が計1本塁打に終わったこともあり、守備と走塁に難がありながらトレードでの獲得に踏み切った。シート打撃での左翼守備ではゴロ捕球後に中継まで4度バウンドする送球があった。守備の課題は解消されていないが、小久保監督は「全然、問題ないですよ。基本、守らせるつもりはないから」と気に留める様子はなかった。DHで起用を想定し、長打力を発揮することを期待している。

 この日は黄色の打撃手袋、リュックを身につけていたが、日曜日には乳がんの早期発見を啓発するピンクリボン運動の一環で“桃色ウォーカー”に変身する個性派。すっかりチームに溶け込んでいる助っ人は「今のところ順調にきています。練習、試合、どんな状況でもやれることをやる。自分の役割も分かってくるので、しっかり果たせたらいい」と話した。打つべし――。それが小久保ホークスでウォーカーに求められている仕事だ。 (井上 満夫)

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