中嶋オリックス4連覇へ ローテ残り2枠&野手レギュラー白紙 3月のアピール合戦に期待

2024年03月01日 05:45

野球

中嶋オリックス4連覇へ ローテ残り2枠&野手レギュラー白紙 3月のアピール合戦に期待
キャンプを総括するオリックス・中嶋監督(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 オリックスは29日、宮崎・清武総合運動公園で行っていた春季キャンプを打ち上げ。中嶋聡監督(54)は、75~78年以来で球団史上2度目となるリーグ4連覇に向け、移籍選手の「穴埋め」ではなく新戦力の「積み上げ」に期待した。この日の練習試合「球春みやざきベースボールゲームズ」西武戦は降雨中止。雨が多かった影響もあり調整が遅れ気味の投手陣をはじめ、チーム全体に3月のさらなる競争を促す。
 最後まで天候に泣かされても、中嶋監督は「外でやれた方が良かったでしょうけど、時間をうまく使いながらはできたと思う」と受け止めた。雨の影響で10日の紅白戦、23日の韓国・斗山戦と巨人2軍戦が中止に。「投手陣の調整がちょっと遅れているのかなと思います」としつつ「しっかり(開幕に)合わせてくれると思いますし、これからの競争次第ではいろんな想定があると思う」と話した。

 山本由伸がドジャース、山崎福也が日本ハムに移籍。求めるのは穴埋めではなく、新たな上積みだ。

 「いなくなった選手もいますし、それを埋めるというのじゃなくて、新しく積み上げる形にしたい」

 先発は宮城、山下、田嶋、東の4本柱に加え、先発専念が決まった山岡、新助っ人のエスピノーザとカスティーヨ、2年目の曽谷、斎藤ら候補は多い。新加入の吉田は、コンディション不良で宇田川、山崎が出遅れているリリーフでの起用と両にらみ。先発枠について、指揮官は「試行錯誤というか、いろんなことを考えている」と柔軟に構え、開幕投手も「準備できた人からいく」と現時点で決めていない。

 「打つ方が今の時点では仕上がっている」という野手陣に関しても、レギュラー確定のポジションは「ないんじゃないか」と白紙を強調。「いい競争になっていると思うし、その中で勝ち残っていくだけ」と、アピール合戦を望んだ。

 雨続きでもキャンプ来場者は過去最多の24万7196人。中嶋監督は「いい感じになりそうな雰囲気はある。結果につなげていかなきゃいけない」と視線を前に向けた。(阪井 日向)

 ▽78年阪急の4連覇 前期は独走。後期は終盤、近鉄との競り合いを制し、76年以来の前後期優勝。パ球団で初の4連覇を果たした。主力メンバーは前年からほぼ変わらず、投手では前年の山田久志、山口高志、稲葉光雄に加え、今井雄太郎、佐藤義則の5人が2桁勝利。山口はリーグ最多の14セーブをマークした。打線は福本豊、マルカーノ、簑田浩二、高井保弘の4人が打率3割。9年連続盗塁王の福本と、負傷の大熊忠義に代わる左翼・簑田の1、2番が合計131盗塁で圧倒した。

おすすめテーマ

2024年03月01日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });