DeNAドラ1・度会3安打締め!打率.434で10年ぶり新人首位打者

2024年03月25日 05:30

野球

DeNAドラ1・度会3安打締め!打率.434で10年ぶり新人首位打者
<日・D>3回、安打を放つ度会(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【オープン戦   DeNA3―2日本ハム ( 2024年3月24日    エスコンF )】 DeNAのドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が24日、開幕前最後となった日本ハムとのオープン戦に「1番・右翼」で出場し、5打数3安打と活躍。残り5としていた規定打席に達し、打率.434で14年のロッテ・井上晴哉以来、10年ぶりとなる新人首位打者に輝いた。三浦大輔監督(50)も1番での開幕スタメンを明言。黄金ルーキーが、チームを98年以来26年ぶりのリーグ優勝へと導く。
 オープン戦で積み上げた安打数は23。その最後はバント安打で決めた。6回2死。度会は河野が投じた初球の変化球を三塁線へと転がした。これで自身初の3安打目(三塁内野安打)を記録し、9回の打席でついに規定打席に到達。打率・434で首位打者に輝いた。

 「(バント安打は三塁の)守備位置を見て自分の足と照らし合わせていける、と思いました。挑戦しました」

 もはや指定席である「1番・右翼」で先発出場。初回に左前打、3回に中前打を放った。そして6回は「ENEOSでもやっていた」という自信のバント安打。規定に到達した9回の打席は田中正の154キロの直球に空振り三振に倒れたが、見事に“初タイトル”を手にした。3割打者すらもいない中で打率4割台での快挙。新人の首位打者はドラフト入団選手では14年のロッテ・井上以来10年ぶりの快挙で「気にしないようにしていたんですが、凄くうれしい」と笑顔もはじけた。

 春季キャンプ初日のフリー打撃で初球を柵越えするスター性を発揮。日を追うごとに注目は高まり心身で疲労もたまったが、持ち前の向上心と明るい性格でオープン戦まで乗り切った。アマチュア時代には少なかった遠征地を転々とする移動も経験。新幹線の中では「“(格闘ゲームの)荒野行動”をやって、弁当食って寝ました」と度会流で気分転換も図ってきた。試合後、三浦監督は「使うたびに期待が膨らむ選手。度会は開幕1番でいきます」と明言。29日のシーズン開幕の広島戦(横浜)では09年の松本啓二朗以来、球団では15年ぶりとなる新人1番打者が誕生する。

 度会は言った。「ハマスタの開幕戦。ワクワクしています。最高の状態で挑めるように準備します」。キャンプインから、苦しくても下を向くことなく常に見据えてきた3・29。横浜スタジアムの大歓声が、待っている。(大木 穂高)

 ≪ドラフト制以降に入団した選手では2人目の快挙≫度会(D)が自身初の猛打賞で打率.434にアップ。この日の5打席でオープン戦規定打席の56にも到達し打率ランクのトップに登場。新人のオープン戦首位打者は、14年の井上(ロ=.435)以来10年ぶりで、65年のドラフト制以降に入団した選手では2人目の快挙になった。

おすすめテーマ

2024年03月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム