日本ハム・新庄監督 就任3年目で初の開幕戦勝利へ、タブレット端末で相手や自軍選手の研究に没頭

2024年03月28日 06:00

野球

日本ハム・新庄監督 就任3年目で初の開幕戦勝利へ、タブレット端末で相手や自軍選手の研究に没頭
外野フェンスを確認する日本ハム・新庄監督(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 日本ハムは27日、29日にロッテとの開幕戦を戦うZOZOマリンで全体練習を行った。2年連続最下位から脱却を図る新庄剛志監督(52)は就任3年目で初の開幕戦勝利に向け、タブレット端末を手放さず、相手チームや自軍選手の研究に没頭。初の開幕1軍が確実な田宮裕涼捕手(23)らの動きを見守った。
 勝負の年だ。新庄監督の気合も違う。相手チームの打球方向の研究や、自軍選手の状態を把握するために持ち歩いているのがタブレット端末。研究三昧の日々で、就任3年目のシーズンへの準備を進めている。

 「(早送りのための)あの“10”ってボタンを何千回押したか。(右手の人さし指が)腱鞘(けんしょう)炎になるぐらい。キャンプから828時間ぐらい見てるんじゃないかな」

 就任1年目からタブレット端末での映像確認を日々、欠かさず行ってきた指揮官。「(守備時の)打球方向とかも僕が指示しないといけないので」と場面に応じた相手打者の打球方向や、ファームに控える選手の打席の内容などの情報を収集してきた。場所は問わない。風呂に入る時も、トイレの時もだ。さらに「サウナでも見て、(熱さで)もう2個は壊れたかな。壊れる覚悟で見てるんで。(タブレットを冷やす)扇風機があるもん」と笑うが、その研究熱心な姿勢は監督業への熱い思いの表れだ。

 就任から一貫して積極的に若手を1軍で起用し、それぞれがアピールを続けてきた。今春は捕手では高卒6年目の田宮が台頭し、自身初の開幕1軍入りは確実。この日はグラウンドで開幕投手の伊藤の投球練習を受け、開幕マスクも濃厚だ。千葉出身の田宮は、成田時代から慣れ親しんだZOZOマリンでの開幕ということもあり「緊張はしているけど、ちょっと気楽になっちゃう。マリンなのでしっかりプレーできると思う」と自信をのぞかせる。

 自身がアンバサダーを務める26日の飲食チェーンのイベントでは、開幕前の心境を問われ「キンチョー(緊張)剛志なので」とリップサービスもしていたが、本音は「全然、俺は緊張しない」。野手陣にも「誰がスタメンになるか分からないけど、(宿舎の)駐車場とかでスイングすると思う」と万全の準備を期待する。28日のZOZOマリンでの全体練習を経て、いよいよ“新庄劇場”の集大成となる開幕を迎える。(田中 健人)

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