阪神・岡田監督 黒星スタート 梶谷一人にやられた… 退団オドーア“代役”に手痛いしっぺ返し

2024年03月30日 05:15

野球

阪神・岡田監督 黒星スタート 梶谷一人にやられた… 退団オドーア“代役”に手痛いしっぺ返し
<巨・神>ベンチでパインアメを口にする阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0-4巨人 ( 2024年3月29日    東京D )】 プロ野球は29日、セ、パ両リーグの計6試合が行われて開幕した。阪神は巨人戦(東京ドーム)に0―4で黒星スタート。前日28日の監督会見では、電撃退団したオドーアの話題を持ち出した岡田彰布監督(66)は、その“代役”の梶谷に手痛いしっぺ返しを食らった。伏兵は美技と2ランと躍動。球団初となるドラフト最上位入団選手でクリーンアップを組んだ打線は4回以降無安打に終わり、1998年以来26年ぶり6度目となる開幕戦の零敗を喫した。
 梶谷一人にやられた。両チーム無得点の3回1死一、二塁。森下が放った右中間への痛烈な打球を、右翼に就いた35歳ベテランにダイビングキャッチされた。G党が沸き返る中、二塁ベースを回っていた一塁走者の中野は戻りきれずに併殺にされた。数センチずれていたら、2点を先制した可能性が高い。紙一重の差で好機を逃した。

 「流れが変わったなあ。梶谷のところな。(抜けているのと抜けていないのでは)そら、大違いやろ」

 勝負の世界に“たら”“れば”は禁物と知りながらも、岡田監督は悔やんだ。バットでもやられた。5回。1点を先制されてなおも2死二塁で、青柳が追加点となる2ランを浴びた。「結局、梶谷になったからなあ。1点差なら全然、わからんかったけどな」。3点差に広げられた一撃を呪った。

 前日の監督会見では、こんな一幕があった。今季の日本球界の目玉助っ人として注目されたオドーアが、2軍降格を理由にして開幕3日前の26日に日本を去った。ライバル球団にとって痛恨の出来事を持ち出して報道陣の笑いを誘った。しかし、結果的にメジャー178発の助っ人砲が万全だったら開幕戦に出られなかったはずの梶谷に活躍される悪夢の展開。手痛いしっぺ返しを食らった。

 開幕戦球団初となるドラフト最上位入団選手でクリーンアップを組んだ、森下、大山、佐藤輝はいずれも無安打に終わった。チームは98年以来、26年ぶりに開幕戦零敗を喫した。深刻なのは3三振の4番の大山。下半身の張りを理由に3月19日のソフトバンク(ペイペイドーム)とのオープン戦を最後に実戦から遠ざかった。復帰戦で見せた姿は、本来のデキからほど遠かった。

 「大山はちょっとなあ。踏ん張れてないよ。どっしり振れてないもんな、ストレートにな。今日のスイングを見てたら、そら万全じゃないよな」

 30日の出場について「ちょっと明日の状態を見なわからへんなあ」と言葉を濁した。昨季143試合で4番を任せた主砲がいきなりの欠場危機だ。

 球団初となるセ・リーグ連覇への船出を落としたものの、明るい材料はあった。前川が安打を打ち、中野も2安打発進。打席での粘りも昨季と不変だ。143分の1の負けは、そこまで痛くはない。(倉世古 洋平)

 ○…阪神の開幕戦零敗は98年の横浜戦以来26年ぶり6度目。巨人戦では96年以来28年ぶり2度目。2年ぶりの黒星発進で、借金1は22年終了時の借金3以来。昨季は開幕4連勝スタートを切って、常に貯金を保っていた。

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