阪神・前川、初ラツ開幕打!「結果出てよかった」球団では16年横田以来の高卒3年目開幕スタメンで輝く

2024年03月30日 05:15

野球

阪神・前川、初ラツ開幕打!「結果出てよかった」球団では16年横田以来の高卒3年目開幕スタメンで輝く
<巨・神> 2回、巨人・戸郷(手前)から安打を放つ阪神・前川(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0-4巨人 ( 2024年3月29日    東京D )】 初ものづくしの活躍だった。球団では16年の横田慎太郎以来となる高卒3年目で開幕スタメンに名を連ねた阪神・前川が、零封負けを喫した伝統の一戦で奮闘した。
 「結構、緊張はしていたんですけど、その中で少しは結果が出てよかった」

 試合後に発した言葉とは対照的に、グラウンドでは堂々のプレーを披露した。2回1死からの第1打席。カウント2―2から戸郷が投じた127キロの外角カーブにうまく合わせ、三遊間をしぶとく破った。開幕戦初スタメン、初打席で今季初安打を放ち、1軍の公式戦では昨年7月29日の広島戦(甲子園)以来となる「H」のランプをともした。

 「追い込まれてから、ちゃんと反対方向に対応できた」

 打率・311を誇ったオープン戦の勢いは衰えていなかった。続く4回2死からの第2打席。3球で追い込まれながらも、しぶとくファウルで粘って最後はフルカウントからの9球目だ。きわどい内角球を見送って四球で出塁。2年連続2桁勝利右腕に動じるどころか試合前の時点で対戦打率・500(4打数2安打)。好相性ぶりは健在で、今季初対戦を終えて打率は・600まで上昇した。

 「追い込まれて、何とか食らいつこうという感じ。結果フォアボールを選べたので、内容のある打席だった」

 3、4打席目は安打は出なかった。それでも4打席全てで第1ストライクから積極的にフルスイングをしかけ、初めて就いた東京ドームの左翼守備もそつなくこなした。球団として72年以来52年ぶりの開幕戦生え抜きオーダーに名を連ね、2リーグ制以降では球団最年少となる開幕本塁打に期待が膨らんだ。一発は幻に終わっても存在感は発揮。ただ、最後まで笑顔はなかった。

 「今日は今日で明日は明日。良かったこと、悪かったこと、しっかりホテルに帰って考えなおして、また明日(30日)に入りたい」

 高卒3年目20歳の、志は果てしなく高い。(石崎 祥平)

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