ドジャース大谷 米開幕で桜咲いたマルチ安打! 韓国での開幕戦に続き“珍走塁死”の場面も

2024年03月30日 01:30

野球

ドジャース大谷 米開幕で桜咲いたマルチ安打! 韓国での開幕戦に続き“珍走塁死”の場面も
<ドジャース・カージナルス>初回、二塁打を放つ大谷(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース7-1カージナルス ( 2024年3月28日    ロサンゼルス )】 大リーグは28日(日本時間29日)、米国での本格的な開幕を迎えた。ドジャースの大谷翔平投手(29)は本拠地開幕のカージナルス戦に「2番・DH」で出場し、2安打1得点で7―1の快勝に貢献した。韓国ソウルでの開幕シリーズ中に通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題が発覚。前代未聞のスキャンダルに巻き込まれ、直近の実戦では13打席連続無安打だったが、立て直して力強くリスタートを切った。
 カリフォルニアの照りつける日差しの下、スタンドは青一色になった。試合前はチームカラーのブルーカーペットで登場し、初回無死一塁で迎えた大谷の1打席目。詰めかけた5万2667人からスタンディングオベーションが湧き起こった。

 「敵の時は怖いけど、味方の時は頼もしい。これだけ入ってもらって凄くやりがいというか、自分の打席でも大きい声援をもらって、気合が入った」

 追い込まれてから元巨人の相手先発マイコラスのチェンジアップに食らいつき、右翼線へ運んだ。一塁走者のベッツが三塁で止まったことに気付かず、二塁を大きく回ってタッチアウトになったが、続くフリーマンの先制打につなげた。一塁走者として飛球に飛び出し、二塁を踏まずに帰塁してアウトとなった20日の開幕パドレス戦に続く“珍走塁死”。「ムーキー(ベッツ)に合わせないといけなかった」と反省した。

 それでも、3回は四球を選びフリーマンの本塁打で生還し、5回は1死から右前に鋭く打ち返した。この試合最速で、昨季のドジャース全体を含めても最速となる打球速度113マイル(約181・9キロ)の超速打球。三塁寄りの5階席で真美子夫人と初観戦の愛犬デコピンが見守る中、新登場曲「The Show Goes on」に乗り、2安打1得点で快勝に貢献した。

 韓国ソウルでの開幕戦後、水原氏による違法賭博問題が発覚した。翌21日のパドレス戦の2打席目から、実戦で13打席連続無安打中だった。25日に自らの言葉で関与を否定したが、長年連れ添った存在の「裏切り」にショックは隠せなかった。加えて長距離移動や時差の影響が大きく「体調管理含めてちょっと難しいところがあった」という。27日のオフは回復に集中し「3時間ぐらい昼寝をして、夜寝た」。1日10時間以上寝ることも珍しくない大谷にとって睡眠はコンディション維持の最重要事項。騒動に自らの言葉で区切りをつけ、心身共にリカバリーに努めて快音につなげ、デーブ・ロバーツ監督も「翔平は素晴らしいショーを見せてくれた」と完調ムードを感じ取っていた。

 「まずは時差ボケ。(体調は)まだ100(%)ではない。夜に寝られるようにしながら、リカバリーを取らないといけない。ここ2、3日の過ごし方が大事」。新天地のファンは昨季本塁打王の一発も待っている。青一色の大谷劇場はまだ始まったばかりだ。(柳原 直之)

おすすめテーマ

2024年03月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム