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今永昇太 球宴前8勝は球団史上2位タイ 左翼が広い球場特徴生かした頭脳的配球「深いと頭にあった」

2024年07月11日 11:32

野球

今永昇太 球宴前8勝は球団史上2位タイ 左翼が広い球場特徴生かした頭脳的配球「深いと頭にあった」
オリオールズ戦で力投するカブス・今永(AP) Photo By AP
 【インターリーグ   カブス4―0オリオールズ ( 2024年7月10日    ボルティモア )】 カブスの今永昇太投手(30)が10日(日本時間11日)、敵地でのオリオールズ戦に先発登板。初選出が決まった球宴前最後の登板でア・リーグ東地区首位の強豪相手に6回まで6安打無失点、6奪三振に抑え、今季8勝目を挙げた。防御率も2.97として3試合ぶりに2点台に戻した。「4番・DH」で先発出場した鈴木誠也外野手(29)も5回に適時打を放ってチームの3連勝に貢献した。
 1933年以降、カブスの投手が球宴前に8勝を挙げるのは1957年のディック・ドロット、1998年のケリー・ウッドに並ぶ球団史上2位となった。6回は1死二、三塁のピンチを無失点で切り抜けて勝利をたぐり寄せ「自分でつくったピンチだったので、1点取られる覚悟で投げたんですけど、うまく三振で切り抜けられてよかったなと思います」と振り返った。

 前回登板がメジャー通算97勝右腕ザック・ウィーラー(フィリーズ)、今回がメジャー通算54勝右腕コービン・バーンズとの投げ合いだったことに「普段は相手の打線と対戦するのでそこにフォーカスするんですけど、いいピッチャーと投げ合うことが自分の足りないものを補う勉強になるので本当にいつも勉強になっています」と話した。

 この日は右翼318フィート(約96.9メートル)に対し、左翼が333フィート(約101.4メートル)と深い形状になっているオリオールパークの球場の特徴を生かした攻めを行っていたと説明。「(本拠の)リグリーだと本塁打の可能性があった。僕もあそこが深いと頭にあったので、なるべく右打者にはあそこに打たれても越えないような打球を打たせたいと思って投げていました」と明かした。

 初回は1死から四球と安打で一、二塁のピンチを招いたが、4番サンタンダー、5番ウェストバーグを連続三振に仕留めた。2回も先頭の6番ヘイズに二塁打を許したが、無失点。3回も2死から3番マウントキャッスルに右前打を許したが無失点と走者を背負いながらも粘りの投球を続けた。

 打線は2回にモレルのソロなどで2点を先制。2―0の5回2死三塁からは鈴木が左前適時打を放って今永を援護した。鈴木はこれで2試合連続適時打を放った。

 今永は4回をこの試合初めて3者凡退。5回は1死から二塁打を許したが、1番ヘンダーソンを空振り三振、2番ラッチマンを左飛に打ち取って5回までスコアボードにゼロを並べた。3―0の6回は2安打を許して1死二、三塁のピンチ。しかし、ここでもヘイズを見逃し三振、7番マテオを空振り三振に仕留めて無失点で切り抜けた。

 その後、オリオールズ攻撃中の7回1死一、二塁の場面で雨が強まり、シートが敷かれて試合が中断した。雨天中断明けの難しい状況をリトル、ホッジが無失点でしのぐと、その後もオリオールズの反撃をしのいで逃げ切った。

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