阪神・小幡 ラッキーな二塁打で自己最長9戦連続安打「いい感覚で臨めている」

2024年07月11日 05:15

野球

阪神・小幡 ラッキーな二塁打で自己最長9戦連続安打「いい感覚で臨めている」
<神・ヤ>5回、奥川の暴投で勝ち越しのホームを踏んだ阪神・小幡はベンチのナインとハイタッチ(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4ー1ヤクルト ( 2024年7月10日    甲子園 )】 勢いに乗る若武者は運も味方に付ける。同点の5回、先頭の阪神・小幡が奏でた快音が流れを呼んだ。奥川の148キロ直球を捉えた打球は、中堅の芝生で不規則に跳ねて処理に走った増田がまさかの後逸。ラッキーな形の二塁打でその後、勝ち越しの生還を果たした。
 「ツーベースというのはいい結果になったと思う。(二進は)思い切っていきました」

 自己最長を更新する9試合連続安打を記録すると、遊撃守備でも球際の強さを見せつけ、三遊間のゴロを難なく処理していった。「無理に正面に入らず、ああやって守れているのは、いい感じなんだと思います」。淡々と振り返りながらも攻守に躍動し、言葉には充実感がにじんだ。

 木浪の故障離脱で17試合連続での遊撃スタメン出場。6年目で大きなチャンスをつかみつつあるが、しっかりと先も見据えている。7月上旬の広島遠征では先輩の原口と会食する機会に恵まれ、テーブルに運ばれてくるお好み焼きや「うにホーレン」などを次々に頬張った。「夏場に絶対体重が落ちてくるんで、食べられるだけ食べるようにしています」

 この夜は同じ2000年生まれの野口と初めて、1軍舞台でスタメン競演し、ともに勝利に貢献した。普段から「負けていられない」と口にする間柄。その躍動が放つ輝きは、まばゆいばかりだ。

 「(落ち着きは)ヒットが出ているから、そう見えているだけだと…(笑い)。いい感覚で臨めているので、いい結果につながっている」。勢いだけでは終わらない。安心と信頼の正遊撃手を目指す背番号38の戦いは、続く。(遠藤 礼)

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