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温厚なド軍指揮官 沸点到達の3連敗「フラストレーションのたまる試合」 会見後にスコアシート破り捨て…

2024年07月11日 11:45

野球

温厚なド軍指揮官 沸点到達の3連敗「フラストレーションのたまる試合」 会見後にスコアシート破り捨て…
試合前の囲み取材に応じるデーブ・ロバーツ監督(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース―フィリーズ ( 2024年7月10日    フィラデルフィア )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が10日(日本時間11日)、敵地でのフィリーズ戦に「1番・DH」で先発出場。右前打を放った第1打席に続き、第3打席では中前適時打を放ち、3試合ぶりのマルチ安打をマークした。初回はイチロー、松井稼頭央に並ぶ日本選手最長の4試合連続盗塁もマークしたが、チームはナ・リーグ東地区首位を独走するフィリーズに競り負けてカード負け越しが決定し、今季3度目の3連敗となった。
 試合後、フィリーズとのポストシーズン前哨戦ともいえる今カードに連敗したデーブ・ロバーツ監督は「フラストレーションのたまる試合だった。先頭打者にホームランを打たれ、その後、2回に内野安打で失点。(中堅パヘスが)フライアウトを見失ったことも失点につながってしまった。(4回2/3を9安打4失点の)ギャビン(ストーン)は良いピッチングだった。我々はチャンスを生かせなかった。力が足りなかった」と振り返った。

 また、8回に適時打を放ち、二塁に滑り込んだ際に勢い余って足がベースから離れてアウトになってしまったロハスのプレーについては「良い打撃だったし、飛び出してしまったが、ハッスルプレーだった。良いプレーだと思った」と擁護。ロハスは「彼(相手野手)が私を押し出そうとしたか分からない。審判のジャッジにいらいらすることはないが、得点圏の走者になる必要があったので、できる限りのプレーだったと思う」と説明した。

 6回2失点と好投された相手左腕サンチェスについて、ロバーツ監督は「非常に良かった。これまで見たことがなかったが、なぜ活躍できているのか理解できた。本当に良い球を投げているし、変化球とのコンビネーションも良かった。打ち崩すことができなかった」と評した。

 会見中は悔しさを押し殺すように冷静を装っていたが、会見が終わると手に持っていたスコアシートを破り捨ててゴミ箱に捨てるなど、連敗のいら立ちを隠さなかった。

 初回からフィリーズの先発左腕サンチェスの初球を確実に捉えた。内寄りのシンカーを振り抜くと、92.5マイル(約148.8キロ)の打球はあっという間に一、二塁間を破った。さらに2死後に4試合連続、今季22個目の盗塁となる二盗にも成功。得点圏まで走者を進めたが、4番パヘスは空振り三振に倒れた。

 日本選手の4試合連続盗塁はイチロー(2度)、松井稼頭央(1度)に並ぶ日本選手最長記録。日本生まれの選手では、デーブ・ロバーツ監督の5試合連続に次ぐ記録となった。

 1―2の5回は1死一、三塁の好機。1ストライクから2球目の内角シンカーにやや詰まらされたが、中前に運んで試合を振り出しに戻す同点適時打を放った。

 2―4とされた7回は再び1死一、三塁の好機で第4打席を迎えたが、対大谷対策で投入された3番手左腕ストラームの外角スライダーにタイミングが合わず、空振り三振に倒れた。

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