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ホームランダービー注目は27本塁打のヘンダーソン 強みは比較的短くても速いバット速度生み出すスイング

2024年07月12日 10:39

野球

ホームランダービー注目は27本塁打のヘンダーソン 強みは比較的短くても速いバット速度生み出すスイング
オリオールズのガナー・ヘンダーソン(AP) Photo By AP
 オリオールズのガナー・ヘンダーソン(23)のここまでの27本塁打はアーロン・ジャッジ、大谷翔平に次ぐ全体3位、長打率・588も3位だ。オールスターゲームのホームランダービーで最も注目されるべきスラッガーだろう。
 彼の強みは比較的短いスイングでも速いバット速度を生み出せること。ヘンダーソンのバットスピードは平均75.8マイルで、ジアンカロル・スタントン(80・7マイル)、オニール・クルーズ(78・1マイル)、カイル・シュワバー(77・2マイル)、アーロン・ジャッジ(76・8マイル)らについで、全体9位。通常スイングの速い打者は、大きいスイングをすることでスピードを上げられる。スタントンは254センチ、ジャッジは249センチだ。しかしながらヘンダーソンのスイングは218・4センチでMLBの平均レベル。同じような打者はフアン・ソトで221センチで75.5マイル、ボビー・ウィットは216センチで74.6マイルである。

 その上で本塁打が多いのは、新しい統計指標「ブラスト」で説明できる。ブラストはバットを速く振った上で、芯でとらえられたスイングの回数だが、109回で大谷の110回に次ぐ2位タイである。そこにはヘンダーソンが速球とブレーキングボールでアプローチを変えている背景もある。速球に対しては平均205・7センチのコンパクトなスイングを使い、ブレーキングボールについては大きなアッパーカットの228・6センチのホームランスイングをする。

 ヘンダーソンは今季の105安打のうち57安打が速球、31安打がブレーキングボールを打ったもの。ブレーキングボールの31安打のうち13安打を本塁打にしている。ブレーキングボールの長打率は・848なのである。

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