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【虎番リポート】阪神・富田がコツコツ声かけ実現した同期会 11人が結束固め夢見る「虎の黄金世代」

2024年07月12日 05:15

野球

【虎番リポート】阪神・富田がコツコツ声かけ実現した同期会 11人が結束固め夢見る「虎の黄金世代」
今年4月上旬に食事会を開催した阪神の2001年生まれ世代(右下が富田・提供写真) Photo By 提供写真
 つい先日、雑談中に阪神・富田が「全員ではないけど、一度集まることができた」とうれしそうに教えてくれた。2001年度生まれ。球界では「新黄金世代」と称されるロッテ・佐々木、ヤクルト・奥川、オリックス・宮城らと同世代だ。阪神では今季から下村、椎葉、石黒、津田、福島が加わり、高卒入団組の西純、井上、及川、遠藤、藤田を合わせて計11人の一大勢力になった。
 今年2月のキャンプ中のことだ。「全然、しゃべっていないように思えて」。なんとなく会話が少なかったことを感じ、「同期会」という名の食事会の開催をひそかに企画した。マウンド上で表情をあまり変えず淡々と投げるスタイルを見ていて勝手に“群れるタイプ”と思っていただけに自ら“幹事役”を買って出たのは意外だった。しかも、約3週間の時間をかけて、一人一人に声をかけて回ったという。

 実現したのは4月上旬。右肘の手術明けだった下村を除く10人が兵庫県尼崎市内の焼き肉店に集結した。野球の話はほとんどなく、雑談が大半を占めても自然と仲は深まっていった。くしくも当時は全員が2軍暮らし。約3時間にわたった親睦会は最後に「皆、1軍で活躍できるように頑張ろう」と結束を固めて散会した。後日、「一緒にご飯を食べられて良かった」と全員が口をそろえた。

 富田の一声から深まった同期の絆。「もちろんライバル関係でもあるけど、同期で切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」。5月4日に今季初昇格し、10試合で防御率1・20の奮闘。阪神でも「黄金世代」と呼ばれる日まで、先頭に立って同期に刺激を与えていく。(石崎 祥平)

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