ソフトバンク・ヘルナンデスを直撃 独走支える怪腕の夢は「優勝して尊敬する小久保監督にハグしたいデス」

2024年07月12日 06:00

野球

ソフトバンク・ヘルナンデスを直撃 独走支える怪腕の夢は「優勝して尊敬する小久保監督にハグしたいデス」
ソフトバンクのヘルナンデス
 今季23試合登板で3勝8ホールドと勝ちパターンの継投で活躍中のソフトバンク・ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(27)が本紙の直撃インタビューに応じた。“大谷から4打席4奪三振”の実績を引っさげて昨夏に初来日した変則左腕は、計23イニングで39奪三振と圧巻の投球を見せている。愛称・ヘルちゃんは優勝して小久保裕紀監督(53)に思い切り抱きつきたいと熱い思いを語った。(聞き手・井上 満夫)
 ――今季23試合登板で3勝8ホールド。現在の状態は?

 「凄く居心地良くやらせてもらっていて、とても状態はいい。体に関しても特別、問題なくやれている。監督さん、コーチさんに登板機会を頂いて、凄く感謝していますし、うれしいし、頑張っています」

 ――失点は来日2年目で初めてだった交流戦での4失点。感じたセ、パの打者の違いは。

 「パと同じ戦い方でいったが両リーグの違いは特にはないかな。自分の投球はできた」

 ――23イニングを投げ毎試合の39奪三振。制球が安定した要因は。

 「去年、日本に来たときから悪くなかったんだ。同じリズムで来たがフォームをコンパクトにしたんだ。オフから準備した結果だ」

 ――奪三振といえばレッドソックス時代に大谷翔平(当時エンゼルス)から通算4打席で4三振を奪った。当時を思い出すと?

 「入り方は緩く、軽く。左打者は直球を待つんだけど若いカウントは変化球でいって、終わりは直球。体に近い、内角を強引に攻めていくんだ。でも大谷君はいい打者ということには変わりない」

 ――日本球界に大谷級の打者はいる?

 「存在しない。スーパーだ。でも、球へのコンタクトに関して近いのは近藤(健介)さんとヤクルト村上さん」

 ――オスナ再調整中には8回を任されている。

 「仕事は投げてと言われたところで100%を出すこと。自分のイニングではなくチームのイニングを守るだけだ。気持ち的にはこのチームで優勝がしたいんだ。小久保さんに抱きつきたい。凄くいい監督。他の選手のことも常に考えておられる。尊敬をしているし、ハグがしたいんだよ」

 ――昨夏8月の初来日から約1年が経過。日本の生活は?

 「もう福岡は居心地のいい実家だ。仲間もよくしてくれる。できるだけこのチームで長くやりたい。焼き肉、焼き鳥、チャブチャブ(しゃぶしゃぶ)、鉄板焼きなんか最高だ。おかげで、夏に向けてこれから体重を3キロ落とすつもりなんだよ」

 ――驚いた日本の文化はあるか。

 「家に入って靴を脱ぐことだったり、箸を使って食べたりもだけど“すみません”“ありがとう”をよく言うよね。ベネズエラではそこまで言わないんだ。一番、凄いのは高い教育水準。子供の教育がきっちりされている」

 ――最近の趣味やマイブームを教えて。

 「福岡のゲームセンターにあるマリオカート。休みに2、3時間くらい運転をやっているよ。面白いし、最高」

 ――酷暑を前に自慢のヒゲの手入れ方は。

 「今は伸ばすだけ伸ばしながら、ある程度の長さで切るだけ」

 ――チーム内での愛称は?

 「ヘルちゃん。藤井が名付けてくれたよ」

 ――夏本番、勝負の秋に向け意気込みを。

 「まずはチームのために戦っていく、向かっていく。チャンピオンになりたい。優勝したいな」

 ≪メジャーで奪三振率14・03≫
 ◇ダーウィンゾン・ヘルナンデス 1996年12月17日生まれ、ベネズエラ出身の27歳。13年にレッドソックスとマイナー契約を結び、14年にルーキーリーグでプロデビュー。19年4月23日のタイガース戦でメジャーデビュー。メジャーでは91試合に登板し、3勝4敗、防御率5・06も奪三振率は14・03をマークした。23年にオリオールズへ移籍し、3Aで27試合に登板し、2勝1敗、防御率2・96。同年8月にソフトバンクに加入。1メートル88、115キロ。左投げ左打ち。

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