世界一のため、若手有望株を次々に放出するパドレスのプレラーGM、もう少し辛抱強ければ…

2024年07月15日 08:30

野球

世界一のため、若手有望株を次々に放出するパドレスのプレラーGM、もう少し辛抱強ければ…
パドレスのプレラーGM Photo By スポニチ
 USAトゥディ紙のボブ・ナイチンゲール記者が「パドレスが近年、マイナーリーグの有望株たちを手放さなかったら、今現在、どこにいるのか想像できますか?」と皮肉っている。
 2014年に就任したAJ・プレラーGMはドラフトと育成の名手で、強力なファームシステムを作るのを得意としている。しかしながら、若手がメジャーで活躍できるようになるまで待つのではなく、目先の勝利を求めるあまりトレードでベテランを獲得するために放出してしまう傾向がある。この時期、トレード市場でプレラーGMはしばしばヘッドラインをにぎわす存在になるが、もう少し辛抱強くしていればどうだっただろうか…という投げかけだ。

 トレードした大勢の若手はそうそうたるメンバーだ。14年の1巡指名トレー・ターナー(フィリーズ)は通算160本塁打、272盗塁を記録し、12年の1巡指名マックス・フリードはブレーブスのローテの柱となり、通算69勝31敗、防御率3・04の好成績をマークしている。

 それだけにとどまらない。エマニュエル・クラセはガーディアンズで昨年まで2年連続セーブ王に輝き、3年連続でオールスターに選出された。ジョシュア・ネーラーもガーディアンズで今季ここまで22本塁打、70打点でオールスターに選出され、ここまで防御率1・41、15セーブをマークしているアンドレス・ムニョスはマリナーズの守護神となった。

 他にもフィリーズのマット・ストラーム、アスレチックスのブレント・ルーカー、ナショナルズのC.J.エイブラムズなどが含まれている。パドレスは15年以降、ポストシーズンに進出できたのは2度で、ナ・リーグ優勝決定シリーズまで勝ち進めたのは1度だけ。今季も前半戦を終え50勝49敗、ナ・リーグ西地区3位とワイルドカード争いでも微妙な位置にいる。ポストシーズンに向け、ホワイトソックスの左腕ギャレット・クロシェット獲得に積極的に動いているとも報道されている。

 MLBの幹部たちによると、今季プレーオフに進出できないと回顧となるGMは3人とみられている。ブルージェイズのロス・アトキンス、ジャイアンツのファーハン・ザイディ、そしてパドレスのプレラーだ。

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