大阪桐蔭 春夏連覇対決は「吉兆」サイン 頂点に立った2018年と同じ出発点

2024年08月05日 04:45

野球

大阪桐蔭 春夏連覇対決は「吉兆」サイン 頂点に立った2018年と同じ出発点
対戦が決まった大阪桐蔭の徳丸快晴副主将(左)と興南の石川駿介主将 Photo By 代表撮影
 【第106回全国高校野球選手権大会・組み合わせ抽選会 ( 2024年8月4日 )】 第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で開催され、大阪桐蔭(大阪)は、第2日第1試合で興南(沖縄)との対戦が決まった。初戦から春夏連覇経験校同士の対戦が実現。2度目の春夏連覇を達成した2018年も初戦で春夏連覇校対決(対作新学院)を制して進撃しており、今回も好カードから勢いに乗り、6年ぶり6度目の頂点を目指す。
 10年に春夏連覇を達成した沖縄の強豪が初戦の相手に決まった。それでも絶対王者と呼ばれる大阪桐蔭が、相手に左右されることはない。体調不良の宮本真司郎主将(3年)に代わり、くじ引きを担当した副主将の徳丸快晴(同)は「どこと当たったとしても自分たちの野球をやるだけです」と平然と答えた。

 同校は12、18年と春夏連覇を2度達成。根尾昂(現中日)、藤原恭大(現ロッテ)らを擁した18年夏は今夏と同じ「第2日」の1回戦で「春夏連覇経験校」の作新学院(栃木)と対戦し、3―1で制して日本一へ弾みをつけた実績がある。同校にとっては、難敵こそが勢いをつける“吉兆”の相手と言える。

 興南のエース・田崎颯士(3年)は最速149キロを誇る好左腕。対する大阪桐蔭打線は4番・徳丸や高校日本代表候補の境亮陽(3年)ら中心選手に左打者が多く、大阪大会決勝の東海大大阪仰星戦では左打者が先発9人中7人を占めた。それでも徳丸は「(投手が)左右どちらでも最終的にベースの上に球がくる。変に意識せずに自分たちの打撃をしたい」と意に介さない。

 興南を破ったとしても難敵は続く。再抽選が行われる3回戦までの同ブロックには、今春九州王者・明豊(大分)や21年夏の甲子園大会準優勝の智弁学園(奈良)、そして今春選抜優勝の健大高崎(群馬)など強豪が集まった。だが常勝軍団は一戦必勝あるのみだ。

 「先を見てやらないといけないのかもしれないけど、興南高校に勝たないと次はない。一戦一戦やります」と徳丸。西谷浩一監督も「2日目がいいとか悪いとか考えていない。しっかり準備したい」と先を見ない。目前に現れる強敵を倒し、最強を証明する夏にする。 (河合 洋介)

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