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「殺人的な猛暑の中で試合」韓国プロ野球で物議 嘔吐や脱水症状の選手続出で監督がKBO側に激怒

2024年08月05日 11:22

野球

「殺人的な猛暑の中で試合」韓国プロ野球で物議 嘔吐や脱水症状の選手続出で監督がKBO側に激怒
LGツインズの球団公式インスタグラム(@lgtwinsbaseballclub)から
 韓国プロ野球(KBO)で酷暑の中、試合が開催され両チーム監督が激怒したことを5日、「スポーツ朝鮮」や「OSEN」など複数の韓国メディアが報じた。
 2~4日に韓国・ウルサンでロッテジャイアンツとLGツインズの3連戦が組まれていた。ただ、韓国南東部にあるウルサンは前例にない猛暑の日が続き、暑さを警戒するアラートが鳴り止まなかった。また、ウルサンの球場は人工芝なため熱がこもりやすいことから、選手たちも試合前練習をまともに行えなかったという。

 2日の第1戦(午後6時半試合開始)は猛暑により、中止が決定。KBO43年の歴史で初めての出来事だった。ところが、翌3日の第2戦(午後6時試合開始)は若干、雲がかかり日差しは弱くなったものの猛暑であることは変わらず、両チーム監督が試合開催に難色を示している中、KBO側が強行開催。ロッテジャイアンツが勝利した。

 この強行開催をめぐり、「OSEN」は「殺人的な猛暑の中で試合をした後遺症が大きかった」と記し、両チームの複数の選手が試合後に脱水症状やめまい、嘔吐など体調を崩したと報道。両チーム監督が怒ったとも報じている。翌4日の第3戦(午後5時試合開始)は猛暑日が続いていることから、中止になった。

 KBOリーグは平日の試合は午後6時30分、土日などの週末は季節によって異なり、開幕時は午後2時、猛暑の時期は午後5時、6時と多様になっている。LGツインズのヨン・ギョンヨプ監督は「気候が変わってきている。7月から9月までは平日、週末関係なく試合開始時間を午後7時に遅らせなければならないと思う。固定観念を打破しなければ。このような猛暑の中、週末に5時に始まったらみんな死ぬ」と問題提起したという。

 「OSEN」は気候変動により、韓国の暑さも変わってきているとし「競技の準備に関連する規定の変更が必要と思われる」と記した。

 日本も連日、厳しい暑さが続いており、日本高野連が暑さ対策の観点から今夏の甲子園大会から2部制を導入した。プロ野球は屋外球場の場合、夏場はナイター開催だが、これは1軍に限っての話。2軍は猛暑の中、デーゲーム開催の場合もある。時代、環境の変化に対応していく必要がありそうだ。

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