広島・新井監督 投手陣フル回転で6年ぶりVへラストスパート「みんなギラギラしている」

2024年09月03日 05:45

野球

広島・新井監督 投手陣フル回転で6年ぶりVへラストスパート「みんなギラギラしている」
広島・新井監督 Photo By スポニチ
 広島・新井貴浩監督(47)が、3日からのDeNA3連戦(横浜)を前に、投手陣のリミッター解除を明言した。6年ぶりのリーグ制覇へ残り28試合が勝負。指揮官は「みんなギラギラしている。状況を見ながら臨機応変にやっていきたい」と語った。大瀬良、床田、森下の先発3本柱をはじめ、強力救援陣もフル回転を辞さない構え。昨季は終盤に主力野手の負傷離脱が続いたが、今季は役者がそろい、ラストスパート態勢は整った。
 新井監督は投手陣の“限定解除”にゴーサインを出した。残り28試合では先発ローテーションの一角を担う大瀬良の中5日を解禁するほか、ビハインドの場面で勝ちパターンの救援陣を投入するなど、積極的にタクトを振る構えだ。

 「もちろん、そこは投手コーチからも伝えてもらっているし、無理にやるというより、状況を見ながらやっていきたい。そこら辺の制限に関しては、臨機応変に。残り試合も少なくなってきたので、いっちょ、頑張るかという感じです」

 2位・巨人とは0・5ゲーム差。激しい覇権争いを続ける中、ギアチェンジをはかる。先発陣では大瀬良が前回8月31日のヤクルト戦から次回、今季初めて中5日で6日の中日戦に向かう。23年10月に右肘手術を受け、今季は登板間隔を中6日以上で保ってきたが、勝負の9月戦線でエースがひと肌脱ぐ。また、菊地原投手コーチが「編成上そういうところもある」と明かしたように、先発ローテーションは6試合を残す巨人戦を見据えながら今後は森下、床田、大瀬良を中心に組み立てていく構え。ベンチワークも活発化する。

 救援防御率両リーグトップ1・98を誇る救援陣はフル回転で臨む。新井監督は勝ちパターンの救援陣について「ビハインド(の展開)でいってもらうかもしれない。相手がどういう打順なのか、どこと対戦しているのか、何ゲームあるのかなど、日々変わってくると思うので、臨機応変に」と考えの一端を明かした。ここまで3連投がないセットアッパーの島内は「ビハインドの状況での登板も予想はできている。どんな状況でもいけるように準備したい」と呼応し、決意を新たにした。

 野手陣の態勢も整っている。昨季は夏場以降、秋山、菊池、西川(現オリックス)ら主力の故障離脱が相次ぎ、終盤に苦しい戦いを強いられたが、今季は主力野手に離脱者がいないのはプラス材料。指揮官も充実感を漂わせた。

 「野手もみんな元気だし、投手もみんな元気だし、みんなギラギラしている」

 昨季は9月6日時点で貯金15もあったが、わずか1週間で同9まで減らして失速。2位に終わった。もう同じ轍(てつ)は踏まない――。6年ぶりのリーグ制覇に向け、チーム一丸で真価を示す。 (長谷川 凡記)

 ≪今季救援陣の3連投は4度あり≫
 ○…広島の救援陣で3日連続登板を経験したのは、塹江(5月22~24日、7月26~28日)、黒原(5月23~25日)、栗林(5月24~26日)の3人で4度。抑えは栗林で固定されているが、前日まで2日連続で登板していたためベンチを外れた8月2日の中日戦は、ハーンが1―0の9回に登板してセーブを挙げている。

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