中畑清氏 巨人は10日からの広島3連戦が天王山 カギ握るのはDeNA

2024年09月03日 05:30

野球

中畑清氏 巨人は10日からの広島3連戦が天王山 カギ握るのはDeNA
中畑清氏 Photo By スポニチ
 【キヨシスタイル!】ソフトバンクがマジックを15に減らして独走しているパ・リーグに対し、セ・リーグは首位広島と2位巨人が0・5ゲーム差。3位の阪神は巨人と5ゲーム差がついてちょっと苦しくなった。上位2チームのマッチレースと見ていいんじゃないかな。
 ポイントとなるのは6試合残っている広島と巨人の直接対決。これが全部マツダスタジアムなんだよね。今季8勝8敗3分けと互角の両球団だけど、マツダでは広島が4勝1敗2分けと勝っている。

 追う立場の巨人。分の悪い敵地での天王山に向けてどんなローテーションを組むか。まずは10日からの3連戦。悪くても2勝1敗、勝ち越したい。ハーラートップの13勝を挙げている菅野を中8日空けて初戦にぶつけ、2戦以降はグリフィン、戸郷と現状ではベストの布陣で臨むらしい。そうこなくっちゃね。

 その最初のヤマを過ぎれば、残るは20日からの2連戦と28日。全体の残り試合数が広島の28に対して巨人は24で、日程的には余裕がある。直接対決を最優先した戦いになるのは間違いない。

 まずは10日からの3連戦が楽しみだけど、その前に。両チームがきょう3日からの1週間をどう戦うかに注目している。

 巨人は京セラドーム、岐阜でヤクルト3連戦、1日空けて東京ドームでDeNA2連戦の5試合。広島は横浜でDeNAと3試合、移動日なしで本拠地に戻って中日と3試合の6連戦だ。

 ともに対戦するのがDeNA。3位の阪神に1・5ゲーム差に迫ってるんだよね。台風10号の影響で8月30日からの中日3連戦(バンテリンドーム)が全部中止。5日間ゲームがなく、万全の態勢で上位2球団とぶつかることになる。

 今季のDeNA戦の勝敗を見ると広島は13勝6敗、巨人は12勝6敗。ともに大きく勝ち越している。だからこそ落としたくないカード。直近3試合で23得点と打線が上がっているDeNAの勢いを封じることができるか。

 特に巨人。菅野、グリフィン、戸郷を広島戦に回すとして、誰をマウンドに送るか。阿部監督の勝負勘、腕の見せどころだね。がっちり勝って弾みをつければ、天王山がますます楽しみになる。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

おすすめテーマ

野球の2024年09月03日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム