高校侍 19点5回コールド発進!早実・宇野 初回2点三塁打など2安打3打点の活躍

2024年09月03日 05:00

野球

高校侍 19点5回コールド発進!早実・宇野 初回2点三塁打など2安打3打点の活躍
初回、2点適時三塁打を放つ宇野(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 【第13回U18アジア選手権・1次ラウンドB組   日本19―0香港 ( 2024年9月2日    天母 )】 第13回U18アジア選手権が2日、台湾で開幕し、日本は1次ラウンド初戦で香港に19―0で5回コールド勝利を決めた。プロ注目の宇野真仁朗内野手(3年=早実)が「8番・一塁」で先発出場し、初回に2点三塁打を放つなど活躍。格下が相手とはいえ打線がつながって大勝し、3日のスリランカ戦に向けて弾みをつけた。
 台湾を知る男が快音を響かせた。初回に4点を先取し、なお1死二、三塁で宇野が右中間に2点三塁打。高校通算62本塁打の今秋ドラフト候補は「自分のポイントで捉えられた。呼び込んで“セカンドの頭の上”と意識しながら打てた」と笑顔を輝かせた。

 西東京の名門・早実からは約2000キロも離れた台湾は、言語も食事も文化も日本とは異なるが、小6だった18年にU12日本代表入りして台湾で開催された第10回大会のアジア選手権に出場。外野手としてベストナインに選出されるなど活躍した。6年ぶりに「JAPAN」を背負い、台湾の地に。「あの頃は自分のことに必死すぎて周りのことが見えていなかった。野球観が変わってきた」。懐かしさも感じる場所で、成長を自信にバットを振った。

 普段は金属バットを使う日本の高校野球だが国際大会では木製となる。今春選抜から新基準の低反発バットが導入されたこともあり、宇野は既に昨秋から木製バットに切り替えていた。父・誠一さんが社長を務める輸入代理店の商品である85センチ、880グラムのチャンドラー社製の木製バットで2打数2安打、3打点。「打席の中で簡単に調整ができる」と扱い方はお手のものだ。

 宇野にとってはリベンジの場でもある。18年大会は自身は活躍したものの、チームは3位。「チームでの役割を全うして、優勝に導けるような活躍をしたい」と目標は一つしかない。野球王国のプライドを胸に、悲願のアジア制覇を達成する。(柳内 遼平)

 ▽大会規定 7回制でDH制を採用。バットは木製。5回以降10点差以上でコールドゲームとなり、決勝と3位決定戦は採用しない。7回を終えて同点の場合は無死一、二塁から攻撃を始めるタイブレークを実施。1試合41球以上投じると連投ができないなど球数制限を採用。

 ◇宇野 真仁朗(うの・しんじろう)2006年(平18)7月5日生まれ、千葉県浦安市出身の18歳。日の出小4年時に浦安ベイマリーンズで野球を始め、日の出中では市川リトルシニアに所属。早実では1年春からベンチ入りし、主将も務めた3年夏に甲子園出場。50メートル走6秒1。憧れの選手はヤクルトの山田哲人。1メートル78、81キロ。右投げ右打ち。

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