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西武・武内 新人王ほぼ確実 球団ルーキー左腕初10勝&43年ぶり規定投球回 「100点」のプロ1年目

2024年10月01日 05:30

野球

西武・武内 新人王ほぼ確実 球団ルーキー左腕初10勝&43年ぶり規定投球回 「100点」のプロ1年目
<西・日>力投する武内(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武8-0日本ハム ( 2024年9月30日    ベルーナD )】 歴史的な低迷を続けるチームの中で光を照らしてきた。西武のドラフト1位左腕・武内が、新人左腕では球団初の10勝目。「光栄なことです」と笑い、新人王をほぼ確実とした。
 新人王への思いを強くするきっかけは、女房役の炭谷からもらった。プロ初勝利を挙げた4月3日のオリックス戦後、お祝いでオーダースーツを2着分プレゼントすると約束された。その後、生地やデザインなどを慎重に選んで3カ月ほど前に発注。まだ手元には届いていないが、炭谷からは「オーダースーツを着てNPBアワーズに出ろよ」と新人王の表彰式が行われる舞台を目指せと激励されていた。「一番頼りがいのある先輩。ここまで導いてくれた」と感謝した。

 新人左腕ではプロ野球史上初となる全て先発での開幕5連勝。ルーキーとは思えないマウンド度胸が魅力だ。炭谷は「マウンドで常に落ち着いている。タイムの時でも冷静に話を聞いて、堂々としている」と目を細める。この日も2回2死一、二塁で伏見を中飛。5回2死一、二塁で水谷をカーブで中飛に仕留め、8回3安打無失点の快投で三塁さえ踏ませなかった。今季145回1/3として81年の杉本正以来、球団43年ぶりに新人左腕での規定投球回に到達。防御率2・17は堂々のリーグ2位に浮上した。

 「100点です」と笑顔で振り返ったプロ1年目。こだわりのスーツは茶色ベースで「裏地は派手に攻めました。着るのが楽しみです」と憧れのステージに立つイメージを膨らませた。(福井 亮太)

 ≪岸以来球団17年ぶり≫新人の武内(西)が10勝目をマークした。新人の2桁勝利は21年の伊藤将(神=10勝)、伊藤大(日=10勝)以来3年ぶり。西武では07年の岸(11勝)以来17年ぶり9人目で左腕の達成は初めてとなった。

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