NHKメディア総局長 18年ぶり復活の「新プロジェクトX」に手応え

2024年04月17日 15:10

芸能

NHKメディア総局長 18年ぶり復活の「新プロジェクトX」に手応え
「新プロジェクトX」のキャスターを務める有馬嘉男キャスター(左)と森花子アナ Photo By スポニチ
 NHKは17日、東京・渋谷の同局で定例メディア総局長会見が行われ、18年ぶりに復活したNHKの人気ドキュメンタリー番組「新プロジェクトX 挑戦者たち」(土曜後7・30)について手応えを口にした。
 山名啓雄メディア総局長は同番組について「新たなフラグシップ番組になることを目指してスタートした」としたうえで「この番組に関しては男性の中高年世代に見てもらえると思っていたんですけれども、それ以外にも男性の10代、20代といった若い世代の方、あるいは女性の20代や50代というような幅広い層に大変よく見ていただいておりまして、2回放送しましたが、手応えを感じている」とコメント。視聴者からも「日本の誇りと維新を取り戻す番組だ」といった「大変うれしい声」も届いているという。

 また、今回、あえて“新”を付けたタイトルについても言及。「“失われた30年”という言い方がいいのかどうか、こういう時代を取り上げるということで、そういう意味では“新”なのかと思う。そういう意味では近い(時代で)、かつての『プロジェクトX』に比べると映像が凄く残っているのが違う。フォーマットとしてはスチル写真や静止画で構成していたが、映像が多いのはある。『新・プロジェクトX』なので、『プロジェクトX』で伝えようとしていた、有名ではないけど、しっかりと日本だったり、我々の生活を支えた人たちのプロジェクトを取り上げるというコンセプト自体は変わらないですけど、今の時代に届く、フォーマットは同じように見えるかもしれないが、ここがガラッと変わりましたってところはないが、そこが“新”なのかなと思う」と見解を示した。

 放送された2回は男性中心に描かれているが、今後、女性を取り上げることもあるといい、「これからのラインアップにご期待いただければ。女性が何回目に出ますとは、今、この場で申し上げることはできないですが、当然、そういう方もいらっしゃいますから、そういう方も出られると期待していただければ。いずれそういう回もきっとある」と期待をあおった。

 この日、行われた定例会長会見で、稲葉延雄会長は「平成・令和の時代について評論家の方々は“失われた30年”と言われてたが、私がそのことが凄く気になっていた。失われとして消されてしまう歴史ではなくて、この時代にもこういうプロジェクトが数多くあるなと考えていたところ、復活して大変喜んでおります」とコメント。これまで2回を放送。スタートした番組についても「番組を見ても、さまざまな人間ドラマがあった事を知りまして、心打たれました」と話していた。

 「プロジェクトX」は2000年3月28日から05年12月28日まで放映されたドキュメンタリー番組。メインテーマとなったのは「戦後復興」と「高度成長」。戦後の焼け野原から、メード・イン・ジャパンというブランドを築き、先進国の仲間入りを果たすまでの物語が中心だった。

 新シリーズのテーマは「失われた時代の挑戦」。バブル崩壊以降、日本は失われた時代と言われることが多いが、平成から令和への30余年に改めて目を向ければ、無数の挑戦と快挙が綺羅星の如く生まれている。その裏にはかつてと同じように、知られざる情熱と秘話が隠されているはず。そんな現代の挑戦者たちを追う。6日放送の初回は「東京スカイツリー 天空の大工事~世界一の電波塔に挑む~」だった。

 キャスターは「ニュースウオッチ9」など担当していた有馬嘉男キャスターと、森花子アナウンサーが担当。前シリーズに引き続き、オープニングテーマが中島みゆきがバージョンアップした「新・地上の星」として担当。俳優・田口トモロヲも引き都築、語りを務めている。

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