ガクテンソクV「戦えないなと思った」 勝負分けた予定外の国分寺ネタ、金属バット大ウケで急きょ投入

2024年05月19日 00:24

芸能

ガクテンソクV「戦えないなと思った」 勝負分けた予定外の国分寺ネタ、金属バット大ウケで急きょ投入
<THE SECOND~漫才トーナメント2024~優勝記者会見>優勝を果たしたガクテンソクの奥田修二(右)とよじょう(撮影・松永 柊斗) Photo By スポニチ
 結成16年以上の漫才師による賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~グランプリファイナル」(後7・00)が18日、フジテレビ系で生放送され、初優勝したガクテンソクが優勝会見に臨んだ。
 決勝ではよじょうが、サプライズ誕生日のスケジュールや準備を奥田に事細かくぶっちゃけてしまうネタに運命を託した。結成27年目の大ベテラン、ザ・パンチを294―243の大差で撃破し、賞金1000万円をゲット。大会史上最多得点のおまけ付きだった。奥田修二、よじょうの2人に涙はない。晴れやかな笑顔でガッツポーズすると、奥田がよじょうの肩を力強く抱いて喜びを分かち合った。

 ラフ次元との1回戦では東京・国分寺に引っ越したよじょうの自慢を、奥田がことごとくこき下ろしていくネタを披露していた。優勝が決まると、よじょうが「一言だけ言わせて下さい。国分寺のみなさん、おめでとうございます!」と絶叫する一幕もあった。

 緻密な作戦の勝利だった。奥田は「ネタとネタの間、ずっと2人でしゃべっていて。“こっちの対戦で、こっちが勝ったら、あのネタでいく?どうする?”って。明確に何本目をやるって決めずに来たので」と明かし、相手や雰囲気を見ながら披露するネタを考えていたという。

 1回戦で先に登場した金属バットが、291点の大ウケネタを披露したのを目の当たりにした。勝てば次のラウンドで金属バットと当たるはずだったガクテンソクは、ここで作戦を変えた。「金属がすごいいい点で勝ったんで、291点で。勝った時に、1本目にしようと思っていたネタじゃないと、金属バットと戦えないなと思った」(奥田)。ここで急きょ、1本目に予定していたネタを準決勝用に温存。代わりに1本目に出したネタが、国分寺ネタだった。

 ギャンブルでもあった。国分寺ネタは、ネタ合わせでも練習していなかった。奥田は「ラフ次元とやるネタはめっちゃ怖かったんだけど、1回もネタ合わせしてなかったけど、“あのネタでいかへん?”と。ドッキドキしたんですけど、そこを勝てたのが大きかったです」。結果は大成功だった。「普段よりちょっと良かったです。いつもよりウケました。ああやりたいです」と笑わせた。

 昨年は多くのネタを用意したが、まさかの予選敗退。それもけがの功名になった。よじょうは「去年、早めに負けたんで、正直ネタのストックがあったんです」と告白。奥田も「本当に厳しい。ネタ3本というのは」と、最大で3本のネタを準備する大変さも感じていた。

 「THE SECOND」は、結成年が16年以上で、M-1グランプリなどのメジャー賞レースへの出場資格を失った漫才師が狙う第2のチャンスとして昨年、創設された賞レース。昨年はギャロップが優勝。準優勝のマシンガンズの仕事が急増するなど、大きな影響力を示した。優勝賞金は1000万円。グランプリファイナルは1対1のノックアウト方式で行われる。観客100人が1~3点の持ち点で採点し、上位が次のラウンドへ進出した。

 今年は133組がエントリー。グランプリファイナル出場コンビはハンジロウ、金属バット、ラフ次元、ガクテンソク、ななまがり、タモンズ、タイムマシーン3号、ザ・パンチの8組。

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