服部六段 谷川17世名人を初対戦で破る 藤井王将への挑戦権を争う、2期ぶり王将リーグ参戦まであと2勝
2024年06月27日 17:30
芸能
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「端歩の交換も入っているのでゆっくり指すのは難しい。(31手目)▲7七金に仕掛けていけたらと思った」
香損の攻めだが、38手目△9八角と打ち込んで40手目△8九角成と馬を作った。45手目、谷川の▲8一成香に対して△同銀と取るか、△8八馬と銀を取って▲同飛△9七飛成と、角と銀桂との2枚換えへ踏み込むかの2択の場面で服部は攻めを選択した。竜を作って谷川王を追い、優勢へ持ち込んでいった。
「△9五歩から香を捨てて攻めてこられる順を軽視した。(11手目)▲5八王で飛車の横利きが止まっているのをとがめられた」
敗因を語った谷川だが、谷川将棋の代名詞「光速流」を思わせる鋭手も出た。61手目▲6二香で、△同金なら▲9五角の竜金両取りがかかる。服部は△7一金とかわしたが、▲7二桂成△同金▲6一香成と攻めの拠点作りに成功して攻め合いを演出した。
第72期以来の挑戦者決定リーグ入りまであと2勝。谷川との初対局に「緊張はあった」と服部は振り返ったが、対局前「いつも通り変わらないようにと決めてきた。いつも通り臨めました」。次戦広瀬とも初対局だが、「一局一局丁寧に指せたら」と意気込みを示した。