【REPORT】PURPLE K!SS、J-POPカバーやユニットステージも!ワールドツアーの日本公演を完走

2024年07月23日 16:00

撮影:大塚秀美
韓国の6人組ガールズグループPURPLE K!SSが、7月20日に神奈川・SUPERNOVA KAWASAKIで「PURPLE K!SS 2024 BXX TOUR in JAPAN」(昼・夜公演)を開催した。これは6月2日からアメリカ7都市、カナダ9都市を回ったワールドツアーの一環で、17日の大阪を経て、20日の神奈川でワールドツアー日本公演を完走した。本稿では、20日昼公演の模様をレポートする。

撮影:大塚秀美
PURPLE K!SSは、ナ・ゴウン、ドシ、イレ、ユキ、チェイン、スアンで構成されたグループ。韓国で2021年3月にデビューし、2023年3月に日本デビューを果たした。今回の「BXX TOUR」は、3月に韓国でリリースされた6thミニアルバム「BXX」を携えたツアーながら、これまでのタイトル曲をほぼ網羅したベスト盤的な構成となっている。日本での公演は、今年1月の東京公演以来、約半年ぶり。7月17日には、1年4ヶ月ぶりとなる日本2ndミニアルバム「ON THE VIOLET」をリリースしたばかり。日本人メンバーのユキが日本語詞を手掛けたこのアルバムの「BBB」「Pretty Psycho」「7HEAVEN」「So Far So Good」、収録全曲が日本語バージョンで披露された。

撮影:大塚秀美
「Intro : Crown」からPURPLE K!SSのテーマ曲ともいえるデビュー曲「Ponzona -Japanese ver.-」で幕を開けると、「Sweet Juice -Japanese ver.-」まで幻想的でセクシーなパフォーマンスでファンを魅了。タイトル曲では会場から大きなファンコール(掛け声)が上がったが、ドシが「掛け声が楽しいですね。1月に日本で『memeM』を歌った時の掛け声がとても可愛かったです」というと、会場からすかさず「memeM」のコールが上がりメンバーたちを喜ばせた。

「Toy Boy」はナ・ゴウンが作詞・作曲を手掛けた「BXX」収録曲。公式YouTubeでDance Practice動画が公開されていたが、ステージでのパフォーマンスはこのワールドツアーが初となり、ファンも歓喜。トークを挟み、クールな「Nerdy -Japanese ver.-」と、日本語バージョンになった「Pretty Psycho -Japanese ver.-」を続けた。

撮影:大塚秀美
中盤では、2人ずつのユニットステージを披露。ゴウンとドシはVIVIZの「Untie」、チェインとスアンはSam Smithの「Unholy」、イレとユキはHYUNA & DAWNの「PING PONG」というなかなかマニアックな選曲を自分流に再解釈して、そのパフォーマンス力を発揮した。

トークコーナーでは、ファンからの質問に答えたが、「ツアー中に楽しかったことは?」と聞かれて、ユキが「チェインが金縛りにあいました!」と回答。ドシもルームメイトだったスアンが金縛りにあっているところを目撃したという。「日本のコンビニで買ったものは?」という質問には、イレが「塩おにぎりです」と答え、「私、シブイでーす」と言って笑いを誘った。

撮影:大塚秀美
トークの後は、J-POPのカバー曲を聴かせた。昼公演ではTuki.の「晩餐歌」を横1列に並び、ひとりずつボーカルを執るスタイルで披露すると、6人の歌唱力を印象付けた。日本人メンバーのユキのおススメだったそうだが、「最近の流行がわからなけれど、めっちゃ悩んで選びました」という。夜公演ではDAOKO×米津玄師の「打上花火」を歌ったが、チェインは「この曲以外にもたくさん提案してくれたので、機会があればユキのおススメをもっと歌ってみたいです。ありがとう、ユキ!」と感謝を伝えた。

撮影:大塚秀美
夏にぴったりな軽快な「7HEAVEN -Japanese ver.-」を歌い終わると、この曲も収録されている日本2ndミニアルバム「ON THE VIOLET」の話に。ユキが「今回、私が『ON THE VIOLET』の歌詞の日本語訳を全曲やりました」というと、メンバーと会場のファンから絶賛の拍手が上がる。「何の曲が好きですか?」と問いかけるユキに、あちこちから様々なタイトル名が上がった。「日本語だけの響きを大事にしながら作りました。皆が気に入ってくれたようで、ホッとしました」というユキに、メンバーたちが口々に好きなパートを披露して収拾のつかない状態に。フリートークではパフォーマンスのカッコよさと真逆のわちゃわちゃ感で和ませる。そんなギャップも彼女たちの魅力だ。

撮影:大塚秀美
ユキが作詞したアコースティックなトラックが美しいミディアムバラード「So Far So Good -Japanese ver.-」でムードを変えると、スアンは「日本でまた公演ができてとても幸せです。本当に会いたかったです。ライブを終えたら韓国に戻りますが、日本で本当に素晴らしいエネルギーをもらえました。ありがとうございました。また会いましょう!」、ユキは「今日、楽しんでもらえましたか? 楽しんでもらえて、私も嬉しい気持ちでいっぱいです。久しぶりに母国で皆さんに私たちのステージをお見せできて、嬉しかったです。皆さんの大切な時間を私たちに使ってくれて、ありがとうございました」、チェインは「本当に会いたかったです 。久しぶりに日本で舞台をするので、嬉しくて楽しい時間でした。一つ一つ心を込めてステージをしたので、PLORY(PURPLE K!SSファンの総称)とのこの幸せな思い出をずっと大切にします! 愛しています」と語った。

撮影:大塚秀美
また、ゴウンは「幸せな笑顔で私たちを見てくださって、歓迎してくださったPLORYの皆さん、本当にありがとうございます。日本に来るといつも嬉しいし、気持ちが楽になるし、それはPLORYのおかげだと思います。これからもよろしくお願いします。PURPLE K!SSを愛してくださって本当にありがとうございます。また会いましょう」、ドシは「今日は私たちを待ってくれた日本のPLORYたちに素敵な舞台をお見せできて、とても幸せな一日でした。皆さんのために録音をして、練習して、きれいな姿で舞台に立った時、私たちを見る幸せそうなPLORYの顔を見るのが一番嬉しかったです。そして、みなさんをもっと幸せにしたいと思っています。だからこれからも私たちはいつまでも一緒にいましょう。愛してます」、イレは「皆さん、今日は楽しかったですか? 私もとても楽しかったので、時間があっという間に過ぎたように感じます。皆さんのおかげで幸せな思い出をまた一つ作って韓国に戻ることができて嬉しいです。いつも一緒にいてくださる日本のPLORYたち、本当にありがとうございます。これからもたくさんの思い出を作りましょう。愛してます!」と感謝の言葉を伝え、「Let's go!」と勢いをつけてラストパートに突入。

韓国の最新タイトル曲で日本語になったばかりの「BBB -Japanese ver.-」は、キュートなダンスブレイクが導入された新たなバージョンとなり会場を沸かせると、「Zombie -Japanese ver.-」で怒涛の盛り上がりを迎え、本編を締めた。

撮影:大塚秀美
アンコールの「Autopilot」(夜公演は「Heart Attack」)では、大きな耳のついた可愛いカチューシャでメンバーたちが登場。「アンコールを叫んでくれて、あざっす!」と笑顔を見せると、ユキが「私が言う“あざっす”をメンバーが覚えちゃいました(笑)。今日の公演は終わりますが、私たちの活動は続いていきます。これからも応援よろしくお願いします」と言い、「Twinkle」でステージから手を振り別れを惜しみ、最後は全員で手をつないで礼をしてステージを降りて行った。

丸1ヶ月にわたる北米ツアーの後とあって、完成度の高い公演だったが、日本では慣れた曲を日本語バージョンで歌ってくれたのも嬉しい。ユキの日本語詞をはじめ、楽曲制作から振付などクリエイティブまでこなす彼女たち。次なる作品と公演も楽しみだ。

取材・文/坂本ゆかり

撮影:大塚秀美

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