五輪名実況「前畑がんばれ」「栄光への架け橋だ」 「真夏の大冒険」フジ倉田アナはパリでもスケボー実況

2024年07月28日 13:01

芸能

五輪名実況「前畑がんばれ」「栄光への架け橋だ」 「真夏の大冒険」フジ倉田アナはパリでもスケボー実況
フジテレビの倉田大誠アナウンサー Photo By スポニチ
 夏季五輪では現在も語り継がれる多数の名実況がある。
 古くは、1936年ベルリン大会で前畑秀子さんが競泳女子200メートル平泳ぎで日本人女性で初めての金メダルに輝いたレースで、NHK・河西三省アナウンサーがラジオの中継で「前畑がんばれ」を何度も絶叫。その回数は20回以上とされている。そして、歴史的瞬間にふさわしい、興奮の伝わる実況として、日本の放送史に残っている。

 1964年東京五輪の閉会式では、当初は整然と入場するはずだった各国選手が肩や腕を組み、自由な形でスタジアムに入って来たのを見たNHK土門正夫アナウンサーがとっさに「国境を越え、宗教を越えました。このような美しい姿を見たことがありません」と実況。「五輪とは何か」を問う言葉として、視聴者の心をとらえた。

 体操男子団体で日本が28年ぶりの金メダルの快挙を遂げた2004年アテネ大会では、最終種目・鉄棒で最終演技者の冨田洋之さんが着地をピタリと決めた瞬間、NHK刈屋富士雄アナウンサーが「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ!」と絶叫。同局「アテネオリンピック中継」公式テーマソングだった人気デュオ「ゆず」の「栄光の架橋」 とマッチしたこともあり、多くの視聴者の記憶に残った。

 そして前回の2021年東京大会で、新種目だったスケートボードの女子ストリートで西矢椛が金メダルに輝くと、フジテレビの倉田大誠アナウンサーが「決まったー!13歳、真夏の大冒険!」と声を張り上げ、この実況が西矢のあどけない笑顔とピッタリとはまり、名実況の仲間入りを果たした。

 倉田アナはパリ五輪第3日目(日本時間28日)に予定されているスケートボードの女子ストリートで実況を担当する。解説は、、プロスケートボード選手の瀬尻稜氏。21年東京大会以来3年ぶりの名コンビ復活となる。

 東京大会と同様、NHKと日本民間放送連盟で構成する「ジャパンコンソーシアム(JC)の一員に選出されたため、勤務するフジテレビではなく、地上波では、予選はNHK総合で午後9時から、決勝はテレビ朝日で午後11時からの放送で倉田アナの声が流れる。

 瀬尻氏の「ゴン攻め」、「ビッタビタ」といった飾らない解説はその年の「新語・流行語大賞」の「ベストテン」に選ばれた。

 2大会続く息の合ったコンビによる放送でどんな名文句が飛び出すのか注目される。

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