投てき種目大好き!太田光代社長 やり投げ・北口榛花の魅力語る 意外な共通点「昔、ジモンさんに…」
2024年08月10日 18:50
芸能
「投てきは、狩猟をルーツとした太古からの競技と聞いた事があって、きっと遺伝子の何かが覚えているんでしょうね。見ているとワクワクするんです。なかなか共感してもらえないですけど(笑い)。それに、体の大きな男性選手がまさに地団駄を踏んで悔しがっていることも多くて、その動作もかわいらしく思えたりして、投てきは大好きで今回も楽しみにしています」
パリ五輪でも7日に行われた女子やり投げ予選に注目。北口が1投目でいきなり予選通過ラインとなる62メートルをクリアする62メートル58で貫禄を示した姿に「かっこよかった」と喜び、同時に、北口の足元に目が留まった。左右色の違うシューズを履いていて、右が青、左が赤。色がそろっていなかった。
「おしゃれでやっていると思います。私も昔、赤と黒だったり、運動靴を左右で色違いにして履いていました。当時、寺門ジモンさんから“ヘンだよ!”ってからかわれたけど、2年前の“太田上田”で、“おしゃれだったと分かった。ごめんさい”って謝られました(笑い)。そんなことがあったので、北口さんの靴を見て、親近感がわきました」
おしゃれを髪型にも込める北口は、予選に髪の毛を2つに結んだ「サザエさんヘア」で登場し、「かわいい」とネットで話題に。足元の写真も世界に配信された。普段から「ぽっちゃりかわいい」ともいわれ、笑顔で穏やかな雰囲気も漂わせ、日本だけでなく、各国の女性ファンが多い。トレードマークとなっている笑顔は、母親からの「つらい時でも、笑っていれば幸せも一緒にやってくる」と教えを守っている。
一方で競技の面では、チェコ人のセケラックコーチに指導を直談判し、2019年から単身でチェコに渡り、武者修行を行っていることで知られる。太田夫妻が観客席にいるはずだった21年東京五輪では、ガランと空いた客席の国立競技場で、日本勢女子やり投げで57年ぶりの決勝進出を果たしたものの、12位に終わり、悔し涙を流した。その後、気持ちを新たにスタートを切った22年7月の世界陸上オレゴン大会ではやり投げで日本人初となる銅メダルを獲得、翌年8月の同ブダペスト大会で金メダル。陸上の世界最高峰の大会「ダイヤモンドリーグ」では、23年に日本選手では初めて年間チャンピオンに輝いた。
光代社長は「常に笑顔でいることも含めて努力家。そして向上心もあって、負けず嫌いでもある。そんな内に秘めた思いもあって、あの笑顔。自然と応援したくなる存在です」と語る。
金メダル候補の1人に挙げられ、注目される決勝。「プレッシャーを感じずに、いつも通りに臨んで、納得のいく投てきをしてほしいです」と見守っている。