乃木坂46掛橋沙耶香が卒業、芸能界引退発表 公演中の転落事故で一昨年8月から休養

2024年08月10日 21:23

芸能

乃木坂46掛橋沙耶香が卒業、芸能界引退発表 公演中の転落事故で一昨年8月から休養
掛橋沙耶香(掛橋沙耶香公式ブログから)
 コンサート中の転落事故で活動を休止していた「乃木坂46」の掛橋沙耶香(21)が10日、グループの公式ブログで、グループ卒業と芸能界引退を発表した。
 一昨年8月、神宮球場で行われた全国ツアーの公演で、ステージから転落して骨折、裂傷、打撲等の大ケガを負っていた。その後、休養に入っていた。長期休養になったため、ファンからは心配の声が上がっていた。

 掛橋は「大切なご報告」と題した投稿で、「恵まれた6年間でした。私、掛橋沙耶香は、坂道合同オーディションの最終審査の日だった8月19日をもちまして乃木坂46を卒業して、芸能界を引退します」と報告。「引退後は、また海外に行ったり慈善活動をしたりしてすぐに忙しくなる予定です」と明かした。

 この2年間についても振り返った。「この休業期間中は、病院の先生に相談をして、自分探しをするために海外に行ってみたり、ダンススクールに通ってみたりして過ごしておりました。忙しなく過ごす日々の中で、初めての景色を見たり、新たな感情を知ったりして、考え方も徐々に強く変わった期間でした」(原文まま)。周囲からは復帰を期待する声もあったという。「最初は私も皆の気持ちに応える方向で考えるようにしてきた一方で、私の気持ちに正直になってこの6年間を振り返った時に、達成感で溢(あふ)れてきて、もう未練はありませんでした」。自分の心に向き合ってみると、復帰よりも新しい道を選択する気持ちが上回ったという。

 一昨年11月にはブログで、事故の様子を振り返った。「あの日、私は転落して気を失って、救急隊員の方々の声掛けで目覚めた時に、冷静に状況を理解しました。理解した上での動揺はあったにしろ、病院に運ばれた後に入院して、日々治療を受けるうちに、怪我による痛み以上に、ただ生きていられた事に安心して泣くようになりました。こんなにも『当たり前』を有り難く感じられたのは初めてでした」とつづった。また「休業中は、私の本当に戻るべき場所、将来の事を考える時間でもあります」と、今後も活動を続けるかどうか熟慮することを記していた。

 昨年4月2日の投稿では、「私は転落した時に、顔の一部を骨折して、2箇所に裂傷の怪我をしました。また、歯も1本抜けて、周りの3本は折れて、神経の機能を失いました。現在は、縫合した傷跡を目立たなくするための治療、歯の治療、表情筋のリハビリ等の治療中です」と、具体的なケガや治療の経過を説明していた。それから約2年がたち、自らの決断を公表した。

 引退を発表したこの日の投稿では、「怪我をしたことに関しても、アイドルではなくても、何歳であっても、大変なこと嫌なことは必ずあって、踏ん張った分だけ強くなれるのは皆同じなので、私だけ苦労話をしたくはありませんし、実際に私の性格上、落ち込むこともありませんでした」と、ファンを心配させないような気遣いも見せた。

 最終所属日の8月19日には、ファンに最後のあいさつをする。「最後にお知らせです。卒業日である8月19日に、事前に収録した卒業セレモニーをYouTubeで配信することになりました。最後に皆さんに私のパフォーマンスを見てもらうために、スタッフさんにも相談をして、4期生で大好きなライブをさせてもらえることになりました。配信時間などの詳細は、後日公式サイトで発表されます。最後に皆で楽しく歌って踊ったので、皆さんも是非、配信をお楽しみに!」と報告した。

 岡山県出身の掛橋は、18年に4期生としてグループに加入。21年発売の「君に叱られた」で、初めてのシングル選抜を務めた。6年のアイドル人生を「結果的には、センター曲を頂けたり、ドラマで主演を務められたり、東京ドームで誕生日を祝ってもらえたり、休業をするまで夢だった選抜メンバーに入れたりしました」と振り返った。

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