山田洋次監督「男はつらいよ」めぐり炎上の過去「作り手として反省」 映画化反対され「失敗したら」

2024年08月29日 13:23

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山田洋次監督「男はつらいよ」めぐり炎上の過去「作り手として反省」 映画化反対され「失敗したら」
山田洋次監督
 山田洋次監督(92)が28日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。メガホンをとった1969年の映画「男はつらいよ」の裏話を披露した。
 今回の対談相手のお笑い芸人・劇団ひとりから「最初はドラマでしたよね。スピンオフみたいな形で映画になった。当時としてはかなり珍しいんじゃないですか?ドラマがはやったから映画化するっていうのは」と質問が。

 山田監督は「そうそう。まだまだ映画のほうがメジャーだった。だからドラマを映画にするのは会社が相手にしなかった」と回想。「あのシリーズ(ドラマ)は26回。寅さんはハブにかまれて死んじゃうっていう結末を作った。局も出演者も猛反対した。“そんなかわいそうな終わりはない”って。僕も意地になって、偉そうに言って。それで放送したら“なんで殺したんだ”って抗議が殺到した。今で言う炎上だね」と明かし「申し訳ないことしたなと。作り手として間違った態度だったと反省した」という。

 そこから「映画なら生き返ってもあり得るじゃないか」と考え「それで映画の企画にして“やりたい”と言って。実現したのが1969年かな。コメディアンの地位が低かったっていうか。僕は(主演の)渥美さんを凄い人と思ってたから、絶対にこの人が主役でやるべきと。重役たちは反対してるけど“この映画を作って失敗したら監督やめます”って啖呵(たんか)を切った。会社から期待をされない形で映画は始まった」と話した。

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