アスレチックスの移転に一抹の寂しさ
2024年10月09日 14:15
芸能
球団マスコットは「白い象」で、これまでリーグ優勝15回、ワールトシリーズを9回制している名門。日本の松井秀喜、岡島秀樹、岩村明憲の各氏に、現役では藤浪晋太郎投手(30)らがユニフォームに袖を通した。
移転は球場の老朽化などが理由で、ネバダ州ラスベガスに新球場を建設する予定。完成が2028年になることから、それまではカリフォルニア州サクラメント市にあるジャイアンツ傘下3Aチームが使用しているラリー・フィールドを借りるという。
実は筆者が初めて訪れたメジャー球団の球場がここだった。あれは87年だったか、佐久間良子(85)主演のドラマの米国サンフランシスコ・ロケを取材した折に、ちょいと足を伸ばした。
88年に本塁打(42本)と打点(124点)の二冠王に輝き、MVPもさらったホセ・カンセコがいた。この年、盗塁数も40を数え、メジャー史上初(当時)の「40―40」を達成。さらには通算583本塁打を記録したマーク・マグワイアが新人の頃で、アスレチックスは強かった。88年から90年までリーグを3連覇し、89年にはワールドシリーズも制している。
楽しいアメリカ体験は佐久間のおかげだが、2025年1月に人生を振り返る初の自伝的エッセー「ふりかえれば日日良日」を小学館から出版する。栄養失調で死ぬところだった疎開先の思い出や、高倉健さん、鶴田浩二さん、渥美清さんらとの交流、元夫・平幹二朗さんとの結婚と離婚…などがつづられる。
そんな大女優の姿が日本時間9月16日にロサンゼルスで行われたエミー賞の授賞式にあった。息子の平岳大(50)が「SHOGUN 将軍」の演技で助演男優賞の候補になっていたためだ。息子の晴れ姿をしっかり目に焼き付けていたが、その話もエッセーに書き加えられるだろうか。