太田、ミラクル決勝進出!残り1秒から“銀以上”確定
2012年08月06日 06:00
五輪
鋭い太田の一撃がわずかに相手より先に入った。際どいタイミングにビデオ判定が入ったが、苦しみ抜いた末に準決勝の延長でエースがドイツを撃破した。銀メダル以上を確定させると、日本チームは歓喜の輪。そしてスタンドに向かって太田は雄叫びを上げた。「厳しい試合だった。観客の応援が審判の判定を(自分に有利になるよう)後押ししてくれた」と応援団に感謝した。
日本の第一人者が最後に意地を見せた。3人が3試合ずつ計9試合を行う団体戦。3点リードで最後の9試合目に出場した太田だったが、残り1分53秒で追いつかれ、残り9秒で2点のリードを許した。ここから奇跡の逆転劇を起こした。残り6秒で1点差に追い上げ、2秒で時計が止まる。再開すると残り1秒で同点に追いついた。1点先取で勝負が決まる延長戦では2度、相手にポイントが入りかけた。だがビデオ判定で取り消され、最後に太田が仕留めた。