太田 見事に2個目のメダル 自分を見失いかけた北京からの復活
2012年08月06日 07:44
五輪
メダルなしと振るわなかった個人の結果にチームは奮起した。男子フルーレ団体で日本の3人の剣士は昨年の世界選手権を制した中国を気迫で圧倒。続く準決勝でも勢いは止まらなかった。太田にとって団体は人一倍思い入れが強い。個人で銀メダルを獲得した前回の北京五輪では実施されなかった。前回は“ニート剣士”として話題を集めたが、北京五輪後は自分を見失いかけたり、練習環境の変化に悩んだりしながらも普及活動に奔走した。
自らの名を冠した小学生の大会を創設し、宣伝マンとして慣れないメディアにも露出。「周囲に振り回され、何を見て歩いていけばいいのか分からない状況だった」と漏らしたこともあるが、日本のリーダーとして、フェンシング界全体の底上げに力を注いできた。