乾・小林組、はつらつ演技でTR「指定席」5位
2012年08月06日 06:00
五輪
デュエットは前回の北京五輪でメダルを死守した種目。かつてのお家芸の誇りを懸けた戦いが始まった。テクニカルルーティン(TR)の乾、小林組は、はつらつとした演技でまずは「指定席」の5位で発進した。
モーツァルトの「魔笛」に乗せ、憎しみを表現する演技を力いっぱい披露した。中盤には観客から手拍子も湧き起こる中、切れのある小刻みな脚技で大歓声を浴びた。
乾が左足首を捻挫し、4月の五輪世界最終予選は小林、酒井(東京シンクロク)のコンビで出場権を得た。乾のケガが癒え、起用が決まったのは5月。本番直前も練習量をほとんど落とさず、急ピッチで仕上げてきた。乾は「小さいころから夢だった舞台で泳げる幸せを感じた」を充実感をにじませ、小林は「五輪予選より点数が上がったので、やってきたことは間違っていなかった」と手応えを口にした。