常人には計り知れない松本の感覚 将来の夢は「仙人になりたい」
2016年08月10日 08:50
五輪
野獣という異名通り、話を聞くたびに松本の感覚は動物的だなと驚かされ、笑わされた。
「試合当日に必ずやることは自然体でいること」。自分のリズムが変わるからと音楽も聴かない。試合当日はもっと敏感だ。「機械のものは遠ざけます。電波が邪魔なので昔から自然のものだけ」。日焼け止めを塗ると太陽光から感じるものが減って「体のインスピレーションが遅くなる」。常人には計り知れない。
28歳という年齢を考えれば今回が最後の五輪でもおかしくはない。将来の夢は「田舎でゆっくりと老後を過ごしたい。空に浮いて、仙人になりたい」。仙人になるとどうなるのか。「何も感じなくなる。穏やか」。すみません、これまた常人には計り知れない世界でした。(柔道担当・雨宮 圭吾)