桐生父・康夫さん 観客席で偉業見届け涙「力を合わせた結果」
2016年08月21日 05:30
五輪
観客席で見守った桐生の父・康夫さん(51)は、息子がゴール後、日の丸を背にトラックを歩く姿を見て「力を合わせた結果だと思う。これからも仲間であり、ライバルであってほしい」と涙ぐんだ。
小学時代にサッカーをしていた頃は「優しい性格で、競り合うと負けていた」(康夫さん)という。だが中学で陸上を始めると、負けず嫌いな性格が顔を出しメキメキと頭角を現した。
飯塚の母校、静岡・藤枝明誠高では同級生らが応援した。陸上部に所属する弟の拓巳さん(17)は感極まり、タオルで顔を覆った。「感動しました。ありがとうと言いたい」。今年は初めて全国高校総体に出場したといい「東京五輪は一緒に出たい」と力強く語った。