【Ｗ杯　今日の注目選手】ベルギー初の頂点へ！“完璧司令塔”デブルイネが導く

2018年06月18日 11:00

サッカー

【Ｗ杯　今日の注目選手】ベルギー初の頂点へ！“完璧司令塔”デブルイネが導く — ベルギー代表のデブルイネ Photo By ゲッティ＝共同

【Ｗ杯１次リーグＧ組ベルギー―パナマ（ 2018年6月18日ソチ）】今回、Ｗ杯初優勝国が誕生するとしたら、それはベルギーだ。Ｅ・アザール、ルカク、クルトワと屈指のタレント力。そして「完璧な司令塔」に成長したＭＦケビン・デブルイネ（２６）が、８６年メキシコ大会の４位を超える成績を想像させる。

　元々はスピードと強烈なキック力が武器のサイドアタッカー。チェルシーではモウリーニョ監督に嫌われていたが、１４年に移籍したウォルフスブルクでトップ下として新境地を開いた。翌年にマンチェスター・シティーへ移ると、昨季就任したグアルディオラ監督の下、インサイドＭＦに起用されて覚醒した。

　献身的なハイプレスでのボール奪取から長短＆強弱自在のパスを送り、自らも攻め上がってゴールを決める。コンビを組むスペイン代表ＭＦシルバからポジショニングやボールコントロールを学び、狭いスペースでも攻撃の組み立てが可能となった。今季はプレミアリーグトップの１６アシストをマークし、マンＣの独走優勝に貢献。グアルディオラ監督に「メッシを除けば世界一の選手になれる可能性がある」と言わしめた才能を見せつけた。

　代表では過去にトラブルを起こしている。４年前には同棲していた彼女がクルトワと浮気したと暴露し、守護神との関係が悪化。３失点した昨秋のメキシコ戦後には「守備ラインが低すぎて中盤がスカスカ」とマルティネス監督の戦術を批判した。１８日のパナマ戦から始まる自身２度目のＷ杯では「もちろん優勝を狙う。このベルギー代表は唯一無二のチームだ」と話すが、メンバーをまとめる役割も求められる。