【アジア杯】日本 バーレーン戦の“カギ”を握るのは…要注意選手は9番の長身FWユスフ

2024年01月26日 21:57

サッカー

【アジア杯】日本 バーレーン戦の“カギ”を握るのは…要注意選手は9番の長身FWユスフ
アジア杯決勝トーナメント1回戦で日本代表との対戦が決まったバーレーン代表の(左から)FWアルシェイク、FWユスフ、MFアルハダン(ロイター)
 カタールで開催中のサッカー・アジア杯は25日に4試合が行われ、1次リーグ全日程が終了。決勝トーナメント進出を決めた16チームが出そろい、D組2位通過を決めた日本代表(世界ランク17位)は31日にE組1位バーレーン代表(同86位)との対戦が決まった。
 バーレーンとの国際Aマッチ対戦成績は8勝2敗。大きく勝ち越してはいるが、2000年以降の対戦では9回中8回が1点差以内という接戦だった。近年は対戦がなく、10年3月のアジア杯最終予選(〇2―0)以来、約14年ぶりの激突となった。

 バーレーンを率いるピッツィ監督は過去チリ代表やサウジアラビア代表も指揮。前回19年アジア杯ではサウジアラビア代表を率いて日本代表と決勝トーナメント初戦で対戦するも、0―1で敗戦。再び決勝トーナメント初戦で激突することになった森保ジャパンへのリベンジに燃える。

 久しぶりの対戦となるがチームの特徴は自陣に引いて強固なブロックを形成し、素早いカウンターを狙うというスタイルはほとんど変わらず。今大会は特にハードワークを強く押し出しており、1次リーグ韓国戦では激しいプレスで相手を苦しめ、白熱した試合は両チーム合わせてイエローカード7枚が飛び交う荒れた展開に。試合こそ敗れたもののデュエル勝率56.9%を記録。空中戦の勝利も64%と競り合いの強さを示した。

 得点源として要注意なのは背番号9番、194センチの長身FWアブドゥラ・ユスフ。チームでは数少ない海外組としてチェコ1部のムラダー・ボレスラフでプレーし、今季リーグ戦18試合に出場し4ゴール2アシストと活躍。1次リーグ第3戦のヨルダン戦では今大会初先発を飾ると、鋭い飛び出しからチームを決勝トーナメント進出に導く値千金の決勝ゴール。日本相手に2得点したイラクFWアイメンのような高さはもちろん、スピードも武器とする危険なストライカーだ。

 バーレーンはボール支配率にはこだわらず韓国戦が29.4%、ヨルダン戦は39.9%を記録。マレーシアでは唯一相手を上回る66.2%を記録していたが、この試合では攻めあぐね後半49分まで得点が生まれず大苦戦。終了直前にゴールが決まり辛くも勝ち点3を手にする展開だった。

 1次リーグ3試合を通じ特徴的だったのはデュエルの強さ。韓国相手だけでなくマレーシア戦はデュエル勝率54.5%、ヨルダン戦は56.1%を記録。特にヨルダン戦では空中戦勝率76.9%と、驚異の数字をマークしており日本が警戒する高さ勝負には自信を持つ。日本は1次リーグで敗れたイラク戦ではデュエル勝率が相手より劣っていたことも敗因の一つとなった。それだけにこのバーレーン戦ではデュエル勝負でどこまで戦えるかが勝敗を分ける“カギ”となりそうだ。(※データは全てAFC公式サイトを参照)

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