茂木氏 将来の首相に意欲 9月の自民総裁選へ含み 高市氏も前向き

2024年07月01日 05:30

社会

茂木氏 将来の首相に意欲 9月の自民総裁選へ含み 高市氏も前向き
自民党・茂木敏充幹事長 Photo By 共同
 自民党の茂木敏充幹事長は30日のフジテレビ番組で「首相になってやりたい仕事があるのは間違いない」と述べ、将来の首相就任に重ねて意欲を示した。9月の党総裁選への対応は夏の間に考えるとし、立候補に含みを残した。一方、高市早苗経済安全保障担当相が29日、改めて出馬に前向きな意向を地方議員に伝えていたことが判明。立候補へ調整に入った石破茂元幹事長は正式表明する場合、国や党の課題への見解を明確にする必要があるとの認識を示した。
 茂木氏は幹事長として岸田文雄首相を支える立場。総裁選対応は首相の去就を踏まえ判断するとみられる。番組では、派閥裏金事件を念頭に「党は大変厳しい状況にある。幹事長として結束を高めることに腐心しなくてはいけない。一方で、将来取り組みたいことはしていきたい」と語った。

 一般ドライバーが有料で客を運ぶ「ライドシェア」の全面解禁や副業解禁を進めたいとし「これは首相でないとできない」と強調。「言うべきことは、言うべきタイミングでちゅうちょなく言っていきたい」と政策発信を強める考えを示した。

 総裁選対応に関し23日に「夏の間よく考えたい」と話した点を問われ「一般的には7、8月。最近、9月も暑くなっているが、その間に考えたい」と説明。政治資金規正法改正を巡り首相と茂木氏、麻生太郎副総裁との間に溝が生じたとの指摘には「意見の違いはあったが、これからも3人でしっかり連携して党運営を進めたい」と答えた。

 高市氏は29日に保守系の地方議員らとの会合を国会内で開催。関係者によると、総裁選立候補に重ねて意欲を示し、対応を話し合った。国会議員の推薦人20人の確保が課題となる。

 石破氏は30日、地元の鳥取市で正式表明の時期を記者団に問われ「党や国は厳しい状況にある。どうするんだと多くの方に納得や共感してもらえることを言える時期だ」と話した。

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