船木和喜氏 追い風や横風…悪条件の中でも攻めの姿勢見えた

2022年02月15日 05:30

ジャンプ

船木和喜氏 追い風や横風…悪条件の中でも攻めの姿勢見えた
2回目の飛躍を終え迎えられる小林陵侑(左から2人目)。左端は兄の潤志郎(共同) Photo By 共同
 【北京五輪第11日・ノルディックスキージャンプ男子団体 ( 2022年2月14日    国家スキージャンプセンター )】 【ジャンプ斬る・船木和喜】この大会に入って最も厳しい条件の試合で、日本のメダル獲得はならなかった。陵侑はさすがのジャンプを披露してくれたし、若い選手たちが攻める姿勢を見せてくれた。
 ジャンプに不利な追い風や空中でスキーを乱す横風。スタートゲートが上方に引き上げられた=助走が延びたことなども含め、選手たちは難条件を十分認識していたと思う。その結果、踏み切りで大きなインパクトを与えて飛距離を出そうとしたことで、空中に出るタイミングが遅れる選手が目立った。1回目の中村もその傾向があった。ただし、それは「攻め」の姿勢の表れで、責められない。

 優勝したオーストリア、2位のスロベニアともに、メンバーは全員W杯ランク上位20位以内。いろんな条件の試合をこなしながらついてくるランキングは、やはり選手の“経験値”を示している。荒天の試合で、それが表れた。日本もこの悔しさを胸に、さらに経験を積んで、4年後はどんな条件でも勝負できるようになってほしいと思う。 (98年長野五輪スキージャンプ2冠)

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