中井孝治氏 「2種の1260」が鬼塚のメダル争いに追い風

2022年02月15日 05:30

スノーボード

中井孝治氏 「2種の1260」が鬼塚のメダル争いに追い風
女子ビッグエア予選 ジャンプする鬼塚雅 Photo By 共同
 【北京冬季五輪第11日・スノーボードビックエア ( 2022年2月14日    首鋼ビックエア競技場 )】 【スノーボード斬る 中井孝治】 女子3人は滑走順を意識しすぎることもなかったのか、予選を勝ち抜く滑りをして、1回目は全員が80点台。余裕を持って2回目以降に進み、決勝に向けてもいい流れができた。鬼塚は予選落ちしたスロープスタイルから吹っ切れた様子。女子のメダル争いの鍵は1260(3回転半)とみているが、彼女は公式戦で2つ(バックサイドとキャブ=逆足前でのフロントサイド)の1260に成功している。回転方向は両方とも右回りだが、ルール上は別方向として認定されるため、追い風になる。これまで五輪では結果が出ていないが、本来は本番に強い選手。決勝でも期待したい。
 大塚は決勝でもメダル争いの鍵になる1800に成功した。予選で他に成功した選手は2人しかおらず、かなり良い手応えをつかんだのではないか。スロープスタイルでは1620に苦戦したが、難易度を上げて決めきった技術と勝負強さはさすがだ。決勝では両方向で決めれば、金メダル争いに絡めるだろう。(スノーボード・ハーフパイプ五輪2大会連続代表、プロスノーボーダー)

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