朝乃山6連勝 十両全勝対決制し単独トップ 14勝以上で幕内復帰へ「変わらずに前へ出る」

2023年01月14日 04:49

相撲

朝乃山6連勝 十両全勝対決制し単独トップ 14勝以上で幕内復帰へ「変わらずに前へ出る」
狼雅(右)に寄り切りで勝利した朝乃山(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 6日目 ( 2023年1月13日    東京・両国国技館 )】 十両の全勝対決で、朝乃山が狼雅を寄り切って単独トップに立った。朝乃山は幕内、幕下、三段目に続く優勝を目指す。幕内は大関・貴景勝が阿炎を押し出して1敗を守った。阿炎は初黒星を喫し、碧山、琴勝峰も敗れて全勝が消滅。トップに貴景勝の他、大栄翔ら平幕7人の計8人が並ぶ混戦となった。
 元大関は十両の土俵からも学びを得る。全勝対決になった狼雅戦。立ち合いで得意の右四つになったが左上手を切られ、相手にだけ上手を許した。土俵中央で長く続いた体勢不利の時間帯。相手が出てきた瞬間を逃さず上手を切り、逆に両まわしを引いて寄り切った。

 「相手の方が、まわしの取り方がはるかにうまい」。今場所初めての苦戦。5歳下に敬意を示すと、「先に上手を取って攻めないと。今日みたいな相撲はダメ」と自らに課題を突きつけた。

 今場所からマスク着用での声援が解禁になり、「頑張れ、朝乃山」との掛け声に背中を押された。幕下時代は1場所7番しか取組がないため、「次はいつ出るの?」とファンに問われることがあった。「毎日出られることがうれしい」。気持ちの張りは体にも好影響を与えるのだろう。場所前に新調した稽古用の白まわしは大関時代より長かったという。

 17年初場所で幕下、19年夏場所で幕内を制した。新型コロナウイルス対策ガイドライン違反による6場所出場停止処分が明けた昨年名古屋場所で三段目優勝を果たしているが、十両初制覇へ向けては「全く意識していない。変わらずに前へ出る相撲を取りたい」。14勝以上を挙げれば幕内復帰が見えてくる。通過点に求めるのは結果より内容だった。

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