ブレない大迫傑 自然体で挑む東京マラソン 順位よりタイムより「自分自身の体と対話」
2023年03月04日 04:40
マラソン
コメントだけでなく大会へのアプローチもブレない。元日のニューイヤー駅伝後はケニアに渡り、集中できる環境で黙々と調整。ただ、これも大迫にとっては珍しい調整ではなく「僕は日本、アメリカ、ケニアとどこでも動く。気合が入っているからではなく、いつも通りベストな場所を選んだ」と平然。「マラソンの練習を満遍なくやってきた」と自信をのぞかせた。
意外にもMGC出場権はまだ得ていない。昨年2月の復帰後、初マラソンとなった11月のニューヨークシティー・マラソンは5位。「(切符を)頂きたかった」と苦笑いしながらも「(選考が)国内のレースをメインにしている以上は(切符を)獲れていないのが現状。自分のレースをすることを心がけたい」と力を込めた。
当時の日本記録を更新して五輪切符をつかんだ20年以来3年ぶりの東京マラソン。コースこそ少し変わったが「海外とは違うワクワク、ドキドキがあって、楽しみ」。いよいよ号砲が迫ってきた。
≪移籍初戦の土方「再スタート」≫男子で日本歴代5位の2時間6分26秒を持つ土方英和(25=旭化成)はホンダからの移籍後初レース。「これが再スタート。良いスタートを切って、これからにつなげたい」と決意を語った。同6位の2時間6分35秒を持つ細谷恭平(27=黒崎播磨)は「順位は日本人トップ、チャンスがあれば海外選手に貪欲に食らいつきたい。国際大会を戦う上で日本記録は通過点。そこも狙っていきたい」とあふれる思いを口にした。
≪骨折明け一山「良い走り」誓う≫女子で東京五輪8位の一山麻緒(25=資生堂)は昨年12月上旬に肋骨を疲労骨折したと明かした。「5年ぶりくらいに故障をした」と涙があふれ、「日本記録ペースの練習ができてこなかった。できない練習の方が多かった」と振り返った。昨夏は新型コロナウイルス感染で世界選手権を欠場するなど不運が続いた。「調子は良くなくても当日にならないと分からない。MGCにつながる良い走りができたら」と必死に前を向いた。
≪定員3万8000人走る≫東京マラソンは07年から始まり、今大会で16回目(21年はコロナ禍で中止)。定員3万8000人が走る予定で、東京ビッグサイトでは出場ランナーの受け付けやEXPOを4日まで開催中。新たに一般ランナー3500人、チャリティーランナー4000人がエントリーしたという。会場付近の有明は活気があり、海外ランナーの姿も多く見られた。
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