犬の薬に触ってドーピング? 五輪出場歴5回のチェコ代表に悪夢の陽性反応 処分は回避

2023年03月04日 09:05

スポーツ一般

犬の薬に触ってドーピング? 五輪出場歴5回のチェコ代表に悪夢の陽性反応 処分は回避
薬物違反を免れたカテリーナ・ナッシュ(AP) Photo By AP
 マウンテンバイクとスキーのクロスカントリーで夏季3回、冬季2回の五輪に出場しているチェコ代表のカテリーナ・ナッシュ(45)の尿から、世界反ドーピング機関(WADA)が「ヒト成長ホルモンに関連するその他の禁止薬物」に該当するカプロモレリンが検出され、4年間の出場停止処分の可能性がある事態と直面した。

 米カリフォルニア州在住のナッシュは米国反ドーピング機関による検査を受けたが、その後、その薬物は愛犬の食欲増進を目的に投与する「ENTYCE(エンタイス)」という医薬品に含まれていることが判明。AP通信によれば、ナッシュは3週間にわたって「エンタイス」を愛犬の喉の奥に押し込んで服用させており、手の皮膚への接触が原因で陽性反応につながった。

 しかし反ドーピング機関側は「犬のために必要だった行為」と判断。違反にはならなかったために、スキーと自転車の連盟側は一時的に科していたナッシュへの出場停止処分を解除した。

 ナッシュはここ15年間、検査を拒否したり、検査当日の所在をうやむやにしたことは一度もなく、陽性になったケースも皆無。今回の悪夢のような一件については「手を洗わなかったばかりに30年の競技人生を台無しにしたかもしれないと考えるとぞっとします。でも後悔はしていません。3週間ほど毎日、薬に触ったし、他に方法で犬の世話をしようとは思いませんでした」と語っている。

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