18歳小野光希が女子HP銅メダル 今季W杯初の総合V「精神面で強くなった」

2023年03月04日 04:38

スノーボード

18歳小野光希が女子HP銅メダル 今季W杯初の総合V「精神面で強くなった」
女子ハーフパイプで3位の小野光希 Photo By 共同
 【スノーボード世界選手権 ( 2023年3月3日    ジョージア・バクリアニ )】 ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、女子で昨年の北京五輪代表の小野光希(18=バートン)が83.00点をマークし銅メダルを獲得した。日本女子のメダル獲得は、17年に2位に入った松本遥奈以来、3大会ぶり3人目。今季はW杯でも3勝を挙げ、初の総合優勝を果たした18歳が快挙を成し遂げた。男子は北京五輪代表の平野流佳(20=太成学院大)の4位が最高だった。
 女子ハーフパイプ決勝の1回目で失敗し、小野は精神的に追い込まれた。スタート地点に戻ると目には涙。周囲の励ましもあって自分を取り戻し「これまではずるずる引きずることが多かったが、うまく気持ちを立て直せた」。2回目のルーティンを完遂し、両腕を力強く突き上げた。

 前日の大雪でパイプの底が荒れ、転倒者が続出。悪条件で小野の2回目は安定感が光った。逆スタンスでの横2回転技から入って高さのあるトリックをつなぎ、最後は逆スタンスで横2回転半。「精神面で強くなったのは成長」と自身初のメダルをたぐり寄せた。

 昨年2月の北京冬季五輪は予選を2位通過しながら決勝は9位に沈んだ。翌月の全日本選手権では、まさかの予選落ち。「このままでは駄目。どんな状況でも決められるようにしないと」と悔しさを糧とした。早大1年となった今季。学校帰りでも週3回以上は屋外ジャンプ練習施設に通って基礎を固め、海外遠征中は深夜に勉強しながら、日中は練習に没頭した。

 W杯で初の種目別女王に輝いた。今回のメダルの色に満足せず「しっかり実力を受け止めて、もっと内容もいいものにしたい」と、さらなる飛躍を誓った。

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