石川佳純「あきらめない、逃げない」美誠ら年下にもまれ奮闘した23年「100%を出すのは最低限の責任」

2023年05月18日 14:22

卓球

石川佳純「あきらめない、逃げない」美誠ら年下にもまれ奮闘した23年「100%を出すのは最低限の責任」
<石川佳純・引退会見>思いを語る石川佳純(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 今月1日に現役引退を発表した卓球女子で12年ロンドンから五輪3大会連続でメダルを獲得した石川佳純(30=全農)が18日、都内で会見を行い、現役引退を改めて表明した。
 会見には黒のジャケット、白のボトムス姿で登場。引退を決断した理由について「自分自身、やりきったと思えたからです」と晴れ晴れとした表情。「今日は、とても晴れやかな気持ちです。こうして笑顔で迎えられることを、とてもうれしく思います」と続け、涙ぐみながらファンへの感謝を語った。

 そして引退を決断したのがこの時期となった理由を聞かれると「これまでは次の五輪を目標にしてきたが、東京五輪後は目の前の1試合1試合を目標にやってきた。いつが終わりになるのか、自分自身もわからなくて。その中で5月の世界選手権に出場できないことが決まって、自分としてもいいタイミングなのかなと。そこで現役引退を決意しました」と石川。

 ここ数年は8学年下の伊藤美誠(スターツ)ら新世代にもまれて奮闘し、東京五輪では限界を指摘する声に負けず出場権をつかんだ。「あきらめない、そこから逃げない」というポリシーを常に持っていたといい、プロとなった19歳の時から「自分の100%を出すのは自分の最低限の責任」という思いを持っていたと語った。

 石川は1日、自身のインスタグラムで「私、石川佳純は、4月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会をもちまして現役を引退することを決めました」と発表。「最後の試合まで、これまで通りに集中し全力で戦う為に、事前にお伝えすることができませんでした。今年に入ってからは、大会毎に『この試合が最後になるかもしれない』と思いながら臨み、今、自分の中ではやり切ったという思いが強く、引退を決意した次第です」と記していた。

 ◇石川 佳純(いしかわ・かすみ)1993年(平5)2月23日生まれ、山口県出身の30歳。7歳で卓球を始める。中学3年の07年世界選手権で初めて日本代表入り。17歳だった11年に全日本選手権シングルスで初優勝。12年ロンドン五輪は団体銀、16年リオデジャネイロ五輪は団体銅メダル、19年東京五輪は団体銀メダルを獲得。1メートル57。

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