錦織が帰って来た!1年8カ月ぶり復帰戦でストレート勝ち「ここに立てることの幸せを…」614日ぶり白星

2023年06月14日 10:23

テニス

錦織が帰って来た!1年8カ月ぶり復帰戦でストレート勝ち「ここに立てることの幸せを…」614日ぶり白星
錦織圭(AP) Photo By AP
 【男子テニス・カリビアン・オープン ( 2023年6月13日    米自治領プエルトリコ・パルマスデルマール )】 故障で長期離脱していた錦織圭(33=ユニクロ)が下部ツアー大会で約1年8カ月ぶりに実戦復帰し、シングルス1回戦で世界ランキング333位クリスチャン・ラングモ(27=米国)に6―2、6―4 でストレート勝ちした。ツアー大会での勝利は21年10月7日のBNPパリバ・オープン1回戦以来614日ぶり。2回戦は世界258位のミッチェル・クルーガー(29=米国)と対戦する。
 第1セット、第1ゲームでいきなりブレークに成功すると、第2、4、6ゲームをしっかりキープ。第7ゲームで再びブレークし、このセットを6-2で先取した。

 第2セットは、第3ゲームを先にブレークしたが、第6ゲームをブレークされるなど競り合う展開に。それでも第9ゲームをブレークして、そのまま押し切った。

 「今までの復帰戦の中で一番良かったと思えるくらいよかった。体はめちゃくちゃ重かったんですけど、何とか勝ててうれしかった」と錦織。1年8カ月のブランクを経ての実戦。「試合前もポジティブに、どんなプレーで、勝とうと負けようと、ここに立てることの幸せをなるべく感じながらやろうと(思っていた)。その割にプレー内容はよかったので満足しています」と充実した表情を見せた。

 昨年1月に股関節を手術し、リハビリ中の同年9月には右足首を負傷。通常の捻挫とは異なり、神経に関わるような痛みが生じたため、回復に時間を要した。今年2~3月頃に急激に状態がよくなり、4月には実戦形式の練習を本格的に再開。復帰戦前の会見では「今は結構、動けてポイント練習もできているのですが、まだ2セット、3セット耐えられるところまではきていません。耐久性というところが、もうちょっとかな、という感じです」と現況を説明。そのうえで「まずは試合を楽しむことが一番。なるべく早く1回勝ちたい」と語っていた。

 最高位4位の世界ランキングは現在はランク外。トップ10返り咲きを目指す戦いが始まった。

 【錦織の苦闘の経過】

 ▼21年 9月に腰を痛めて10月のBNPパリバ・オープンを最後にシーズンを終えた。
 ▼22年1月25日 SNSで左股関節の内視鏡手術を受けたことを発表。半年後の復帰を目指してトレーニングする方針を示した。
 ▼3月26日 都内で開催されたテニスコートの完成記念イベントに出席。「順調にリハビリは進んでいる」と近況を報告した。
 ▼6月9日 ブランドアンバサダーを務めるユニクロと所属契約を締結。記者発表会に練習拠点のフロリダからオンラインで出席し「トップ10に戻りたい」と意欲を示した。
 ▼7~8月 主催者推薦で出場権を得ていたアトランタ・オープン、、シティ・オープン、ウィンストン・セーラム・オープンの3大会を欠場。
 ▼10月17日 1年間ツアー出場がなかったため、世界ランキングでライン外に。
 ▼23年1月17日 ボールを打つ練習風景の動画をSNSで公開。「まだ足首に痛みが出ます」と投稿した。

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