遼 “ニラ”回避で日本勢最上位25位発進 メジャー3年ぶり予選突破見えた

2023年06月17日 03:30

ゴルフ

遼 “ニラ”回避で日本勢最上位25位発進 メジャー3年ぶり予選突破見えた
好発進した石川遼(AP) Photo By AP
 【米男子ゴルフツアー 全米オープン第1日 ( 2023年6月15日    米カリフォルニア州ロサンゼルスCC=7421ヤード、パー70 )】 2年ぶり7度目出場の石川遼(31=CASIO)が5バーディー、4ボギーの69で回り、桂川有人(24=国際スポーツ振興協会)と並ぶ日本勢最上位の25位で滑り出した。好調の1Wショットでフェアウエーを捉え、「ニラ」と表現して警戒した深いラフを避けるプラン通りの内容。3年ぶりとなるメジャーの予選突破が見えた。松山英樹(31=LEXUS)は72で83位と出遅れ。リッキー・ファウラー(34=米国)ら2選手が大会最少の62で首位に立った。
 プラン通りのスタートになった。石川が最警戒したのが「ニラ」と表現した、太くて長いフェスキューをはじめとするメジャーならではの深いラフ。「思っていたより、ラフから打たなかった。ドライバーが良かった」。全体平均より10%高いフェアウエーキープ率77%で回避。開幕前に比重を置いて調整した1Wがスコアを支えた。

 「欲を言えばもう少し良いゴルフをという思いはあるけれど、しっかりと自分の力を冷静に出せた」

 初めてのコースで事前に回ったのは開幕前日の1度。インの9ホールはラウンドしたが、アウト9ホールは移動の負担を考慮してウエッジとパターだけを手に歩いて回っただけだった。ただし、フェアウエーの傾斜、グリーンの起伏、ラフの深さなどさまざまな場所に視線を向け、緻密にチェックする石川の姿があった。

 “ぶっつけ本番”のアウトからスタートし、3番パー4でフェアウエーから第2打を1メートルに寄せるなど、前半で3バーディーを奪ってリズムをつくった。「自分の中で十分、情報を持っている感じでプレーできた」。自身の状態を見極め、最善の準備を重ねた結果だ。

 過去23度のメジャー出場で予選通過は9度。これまでは実力以上のゴルフを求めていたが、今は違う。「自分の今の状態でベストを尽くすことしか考えていない」とマインドセットもアップデートした。「しっかりとまた、自分のマネジメントに集中したい」と石川。最後にメジャーの決勝を戦ったのは20年の今大会。まずは第一関門、3年ぶりの予選通過を決める。

おすすめテーマ

2023年06月17日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム