ラグビー日本代表ガンター　ケガ回復で先発　救世主だリーチの穴埋める　29日トンガ戦

2023年07月29日 05:10

ラグビー

　ラグビー日本代表フランカーのベン・ガンター（25＝埼玉）が、大黒柱不在のチームで救世主になる。29日、東大阪市花園ラグビー場で行われる「リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ」第2戦のトンガ戦に7番で先発。28日は会場で最終調整した。出場停止処分中のFWリーチ・マイケル（34＝BL東京）の穴を埋め、今秋のW杯フランス大会代表入りへアピールを狙う。

　　1メートル95、120キロのサイズを誇る屈強な男が帰ってきた。ガンターは上半身のケガから復帰し、W杯イヤー実戦4試合目にして初先発。「ワクワクしている。ジャパンのジャージーを着られることは光栄」と声が弾んだ。

　FW第3列ではリーチがサモア戦（22日）のレッドカードで3試合の出場停止処分中。精神的支柱が不在で、実戦3連敗中のチームにとってはムードメーカーでもあるガンターへの期待は大きい。

　ケガで出遅れたが、リーチ不在のピンチを救えば、W杯代表33人入りへ大きく近づく。「ビッグタックルやディフェンスで相手を止めたい」。食事にも連れ出してくれる「尊敬する先輩」リーチとW杯共闘へ、フランス行きの切符をつかむ。

　≪タクルア主将、試合「楽しみ」≫トンガは移動の負担などを考慮し、試合会場ではなく大阪市内のグラウンドで最終調整を行った。オンラインで会見したSHタクルア主将は節目の50キャップ目。「チームとして良いパフォーマンスをすることを楽しみにしている」と強調した。代表資格のルール変更を受け、元ニュージーランド代表のFBピウタウ、元オーストラリア代表のFWティマニらが加わり、今回も先発。「まだ準備期間が不十分」と話したが、巨大戦力は日本の脅威となりそうだ。