新大関の豊昇龍 夏巡業開幕で早速指導 愛知・豊田巡業で獅司に腕立て伏せをアドバイス

2023年07月29日 16:21

相撲

新大関の豊昇龍 夏巡業開幕で早速指導 愛知・豊田巡業で獅司に腕立て伏せをアドバイス
愛知県豊田市での夏巡業に参加した新大関・豊昇龍 Photo By スポニチ
 23日千秋楽の名古屋場所で初優勝と大関昇進をかなえた豊昇龍(24=立浪部屋)が29日、愛知県豊田市で始まった夏巡業に参加した。十両・獅司(26=雷部屋)に腕立て伏せのやり方などをアドバイス。支度部屋や風呂が大関待遇になっただけでなく、指導的行動に大関らしい自覚をにじませた。
 幕内力士による申し合いが展開された土俵下で、身ぶり手ぶりによる指導が始まった。獅司の師匠・雷親方(元小結・垣添)から依頼されたという豊昇龍。「腕立てくらいできないとダメ。腕立てができなくて、どう押すのか」。力自慢がそろう幕内力士だが平均体重が160キロ前後あるため、数をこなせない者は多かった。また、幕内・宇良(31=木瀬部屋)に胸を出したぶつかり稽古では「新大関」との場内アナウンスで紹介された。

 「うれしかった。色んな方から大関と呼ばれて大関だなと感じる」。名古屋場所を途中休場した横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)からは「頑張れ」と激励を受けた。

 豊昇龍以外に現役に計7人いる大関経験者のうち、新大関場所での優勝者はいないどころか3人は途中休場し、いずれも負け越した。「番付は変わっても対戦相手は同じ。体もまだまだ作っていきたいなと思います」。8月28日の秋場所番付発表の前日まで続く、夏巡業の成果が新大関場所へ直結するとあって、さらなる鍛錬を自らに課した。

 ○…名古屋場所を腰痛のため途中休場した照ノ富士が夏巡業に参加し、土俵下でダンベルなどを使い体を動かした。名古屋場所では3関脇が大関獲りに臨み、豊昇龍1人が昇進。「3人いたから、2人くらい上がってくれたら良かった」。次の横綱候補として期待するからか、意外な結果だったと明かし、11勝した19歳・伯桜鵬らの躍進については「1場所で盛り上げすぎ。本人のためにならない。これからが大事」と加熱気味の周囲をいさめた。

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