フィギュア松生理乃 フリー巻き返して5位フィニッシュ 「つらいことばかりだった」昨季乗り越え

2023年08月14日 17:22

フィギュアスケート

フィギュア松生理乃 フリー巻き返して5位フィニッシュ 「つらいことばかりだった」昨季乗り越え
女子SPで演技する松生理乃(撮影・長久保 豊)  Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート・げんさんサマーカップ最終日 ( 2023年8月14日    滋賀・木下カンセーアイスアリーナ )】 女子フリーが行われ、SP10位の松生理乃(中京大)が127・50点をマークし、合計187・01点で5位に入った。
 昨季に使用していた「Nella Fantasia」に乗って演技を披露。冒頭の3回転ループやルッツトーループの連続3回転、ダブルアクセル(2回転半)と決めていく。中盤の3連続ジャンプなどではミスもあったが、華麗な演技で観衆を魅了し、フリー3位のスコアを叩き出した。

 「今回の試合は、あんまり点数のことは考えていなくて。自分らしい演技ができたらいいかなと思っていた。それでも、凄く高い点数をいただけて満足しています」

 昨季は苦しいシーズンだった。体調不良やケガを抱え、思うように練習も積めなかった。

 「つらいことばっかりだった。自分の技術面じゃないところで練習ができなくなったり、ジャンプが跳べなくなったり。誰のせいでもないし、気持ちをどこに置いたらいいのかが分からなくて。すごく混乱が多かった」

 昨季はGPシリーズでスケートアメリカとフランス杯に出場。米国からの帰国後、2週間程度で今度はフランスに向かわなければならず、心の余裕を失った。

 「全然、時間が足りなくて、ジャンプも全く戻らなくて。こんなに試合に行きたくないと思ったのは初めてぐらい、本当に行きたくなくて。そのときはメンタル的にも凄くきつかった」

 ただ、フランス杯はフリーで巻き返して7位。思い描いた結果ではなかったが、帰国後は周囲から「頑張ったね」と称えられた。そこから少しずつ前を向けるようになった。

 迎えた今季は、シーズン序盤から好演技を披露。今後に向けて「どの試合でも笑顔で楽しくやりきれるシーズンになれば。全日本で自分らしい演技をして、後半や次のシーズンにつけげられたら」と抱負を語った。

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