日大・酒井学長が「在学生のみなさんへ」謝罪とメッセージ「心よりお詫び」「寮の管理体制の見直しも検討」

2023年08月14日 22:41

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日大・酒井学長が「在学生のみなさんへ」謝罪とメッセージ「心よりお詫び」「寮の管理体制の見直しも検討」
日大の酒井学長 Photo By スポニチ
 日大は14日、大学の公式サイトに酒井健夫学長名で「本学学生の逮捕を受けて在学生のみなさんへ」という文書を掲載した。
 日大では今月5日、アメリカンフットボール部の3年生部員覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された。これを受けて、8日に林真理子理事長、酒井健夫学長、沢田康広副学長が都内で会見を行った。

 同部は5日に無期限活動停止処分を科されたが、逮捕された部員を除いて10日に処分が解除された。10日夜に開かれた関東学生連盟臨時理事会で「当面の間の出場資格の停止」処分が科され、1部上位「TOP8」の開幕カードだった法大戦(9月2日)の中止が決定。以降の試合については、出場が認められた場合でも「参考試合」の扱いとなる。1部下部との入れ替え戦の扱いは、別途理事会で議論して決まるが、甲子園ボウルの夢はついえた。11日に練習を再開したが、目標がないままの練習開始となった。

 公式サイトに掲載された文書は以下の通り。

本学学生の逮捕を受けて在学生のみなさんへ
日本大学 学長 酒井健夫
すでに令和5年8月5日に大学ホームページにおいてに公表しましたが、同日、本学学生1名が覚醒剤取締法違反及び大麻取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。在学生のみなさんは、毎日のニュースで報じられていることに、心を痛めていることと思います。学長として、心よりお詫び申し上げます。
本学学生が、アメリカンフットボール部の学生寮において、大麻や覚醒剤を所持した疑いがあるということは、大変残念です。アメリカンフットボール部に限らず、寮の利用あるいは寮内の生活については、基本的に各競技部や各人に任せています。大学生は大人であるという考え方で、プライバシーの確保にも十分配慮してきました。これまでの寮利用者の皆さんは適切な利用を心掛けてこられましたが、今回の事案を受け、大学は改めて管理責任について重く受け止め、管理体制の見直しも検討してまいります。
本件については、8月8日に記者会見を行い、あわせて大学ホームページにも経緯の説明を掲載し、私自身が把握している内容を全て報告いたしました。会見の質疑応答において、あるいは各種メディアから、昨年度の大麻使用を自己申告した学生への大学側の対応に、不適切なところがあったのではないかとの指摘がありました。法令違反に関する内容でありますから、アメリカンフットボール部及び競技スポーツ部からの報告に基づいて慎重に対応しましたが、それらの指摘については真摯に受け止め、あらためてこれまでの経緯等についても精査して改善を図ってまいります。
また、最近、若い人の間で違法薬物の使用が広がりを見せているとの報道がなされておりますが、このことは学生の皆さんにとって決して遠くの出来事ではありません。違法薬物は、違法であることは勿論のこと、心身に影響を与え、皆さんがこれまで積み重ねてきた努力を無に帰させることになります。どうか皆さんは、違法薬物とは関りを持たないという強い意志を持ってください。
最後に、競技部についてお話します。平成30年のいわゆるアメリカンフットボール部のタックル問題では、社会の注目を集めました。以降、これまでの間、競技力の向上だけでなく人間性の向上や社会からの信頼確保を目指して、各競技部の主将らを対象としたインテグリティ研修などを積極的に行って、再発防止に努めてきました。そうした中で今回の事案が発生しましたことは、残念でなりません。今後、競技部組織の在り方については、しっかりと検証し、改善すべき点は改善する必要があると考えています。

競技部所属の学生の皆さんが、日々練習を重ね、自身の限界に挑戦し、心身を鍛える努力をしていることに、私は敬意を表します。ここで改めて「学生アスリート」としての自覚を持ち、「日本大学競技スポーツ宣言」を理解し、勉学においても、日常生活においても、学生の手本となるべく研鑽を重ねてください。また、競技部以外の学生の皆さんには、競技に挑戦する競技部学生の皆さんを、学部・学科を超えて応援してくださるよう、お願いいたします。日本大学は、学生の皆さんを全力でサポートしてまいります。

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